小幅続落、こう着も先高観は強い

22日午前の日経平均株価は小幅に続落した。午前終値は前日比5円92銭安の2万2860円18銭だった。
前日の米国株市場でNYダウが3日ぶりに反発したものの、終盤急速に伸び悩み、半導体関連などが売られたこともあって、東京市場でもリスク選好の流れとはならなかった。
 
21日の米国市場で半導体株が下落し、東京市場でも東エレクやSUMCOといった半導体関連株に売りが及んだ。資源価格の上昇を手掛かりに、国際石開帝石や住友鉱、三菱商など関連株が上昇し相場を下支えした。
市場参加者が少ないなか売り圧力も限定的であり、日経平均は下値に対しても抵抗力を発揮している。
政府は2018年度予算案と17年度補正予算案を閣議決定した。「事前の報道通りの内容だった」との声があり、株式相場の反応は限られた。
 
東証株価指数(TOPIX)の午前終値は前日比0.24%高と続伸した。米長期金利の高止まりで三菱UFJなど時価総額の大きな銀行株が買われた。JPX日経インデックス400も上昇した。
 
午前の取引終了の東証1部の売買代金は概算で1兆1363億円、売買高は7億3595万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は779と全体の38%にとどまった。値上がり1152、変わらず133銘柄だった。
 
 
エーザイはアルツハイマー治療薬の開発の遅れを失望した売りで大幅安となり、日経平均を1銘柄で約38円押し下げた。小野薬や第一三共などその他の医薬品株も安い。日東電や関西電が売られた。

個別では、任天堂が堅調、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも商いを伴い高い。村田製作所がしっかり、住友金属鉱山も上昇した。日本電産も買い優勢だった。北の達人コーポレーションが大幅高、佐鳥電機、オプトランも値を飛ばした。
 
半面、東京エレクトロン、SUMCOなども売りに押された。愛眼、ヤマシンフィルタが下落したほか、三越伊勢丹ホールディングスも安い。
 
東証2部株価指数は前日比45.65ポイント安の7181.93ポイントと4日ぶり反落。
値上がり銘柄数は205、値下がり銘柄数は222となった。
 
個別では、価値開発、昭和ホールディングス、南陽、リンコーコーポレーション、日建工学が年初来安値を更新。オーミケンシ、エスビー食品、グローバルダイニング、三社電機製作所が売られた。
 
一方、日本電通、シノブフーズ、クリヤマホールディングス、古林紙工など11銘柄が年初来高値を更新。京進、リスクモンスター、アルプス物流、DNAチップ研究所、ウェーブロックホールディングスが買われた。
 
名証2部に22日上場したミダックは、公開価格の1300円を53.8%上回る2000円で初値を付けた。午前終値は初値と比べ2.7%安の1947円だった。

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