4日前場の日経平均株価は前日比19円43銭安の2万1272円86銭と小幅ながら3日続落。
東証株価指数(TOPIX)は2.34ポイント安の1701.46と、ともに小幅安で取引を終えた。
前日の米ダウ工業株30種平均が389ドル高と急反発。
朝方は強含みとなったが、短時間で買いが一巡し、その後は上げ幅を縮小する銘柄が目立った。前場中盤には大型株を中心にまとまった売りが出て、投資家心理を冷やした。日経平均株価は寄り値の2万1415円85銭(前日比123円56銭高)を天井に値を消し、前場中盤には小幅安に転じた。
為替が円安・ドル高に振れたこともあり、4日寄り付き前の東京市場では、「日経平均は2万1500円程度まで上昇する」と楽観的な見方が広がったが、戻り売りで上値は重かった。「前場中盤に海外投資ファンドの売りが出た」との見方もあり、投資家の買い意欲は再び減退している。
業種別株価指数(全33業種)はその他製品、電気機器、銀行業などが下落し、輸送用機器、鉄鋼、小売業は上昇した。
東証1部の出来高は7億2602万株、売買代金は1兆1888億円。騰落銘柄数は値上がり1370銘柄、値下がり645銘柄、変わらず66銘柄。
個別では、信越化や東エレク、ファナックなど値がさ株の一角が売られた。ソフトバンクグループ、キーエンスやJT、任天堂が下げた。昭和電工が急落、東海カーボンが売られ、キユーピー、日本電子も大幅安となった。
半面、ファーストリテイリングが上昇、一銘柄で日経平均を約28円押し上げた。
ソニーもしっかり。ペッパーフードサービスが値を飛ばし、ジーンズメイト、日東精工も急伸。ソルクシーズ、スシローグローバルホールディングスなども大幅高となった。
東証2部株価指数は前日比56.65ポイント安の7159.67ポイントと続落した。
値上がり銘柄数は184、値下がり銘柄数は234となった。
個別では、プロスペクト、ジオスター、ヒラノテクシード、東芝、日本アビオニクスなど7銘柄が年初来安値を更新。SECカーボン、グッドコムアセット、朝日インテック<7747>、ファーマフーズ、日本抵抗器製作所が売られた。
一方、アジア航測が一時ストップ高と値を飛ばした。アルトナー、サンコーテクノ、ジェイ・エス・ビー、アイ・アールジャパンホールディングスなど5銘柄は年初来高値を更新。アライドテレシスホールディングス、森組、パシフィックネット、信和、セーラー万年筆が買われた。
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