小幅続落 連休前に持ち高調整売り

 
30日午前の日経平均株価は小幅に続落し、前引けは前日比20円79銭(0.07%)安の2万8886円09銭だった。
 
前日のNYダウは90ドル高と上昇し最高値を更新した。しかし、ナスダック指数は下落したことが警戒され、東京株式市場も売りが先行する展開だった。一時、300円を超す下落となる場面があった。日本国内で新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」による感染者が増加していることも警戒された。国内では29日に報告された新規感染者数が2カ月半ぶりに500人を上回った。
 
市場では「東京市場の休場中に海外発の材料で金融市場の雰囲気が大きく変化している可能性もあり、連休前にいったん持ち高を調整する売りが出やすかった」との指摘があった。
 
ただ、売り一巡後は下値に買いが入り下げ渋る展開となった。短期筋によるショートカバー(売り方の買い戻し)などが進んだことで、前日終値近辺まで値を戻した。外国為替市場で円相場が1ドル=115円台前半と円安・ドル高が進んだのも支えとなった。
今日は東京株式市場の年内最終日で、「大納会」となるこの日の終値が関心を集めている。
 
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はいずれも小幅に反発した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で8306億円、売買高は3億2635万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1155、値上がりは870、変わらずは156だった。
 
 


業種別株価指数(33業種)は、その他製品、空運業、水産・農林業などが下落。ゴム製品、パルプ・紙、機械などは上昇した。
 
 
個別銘柄では、任天堂、コナミHD、ファーストリテイリング、ソニーグループが安く、商船三井や川崎汽船が値を下げた。武田薬品工業やオリエンタルランドも軟調だった。ANAHDや三越伊勢丹、小田急などが安い。
 
半面、レーザーテックやキーエンス、リクルートホールディングスが上昇。田中化学研究所やZホールディングスが値を上げた。
 
東証2部株価指数は前日比6.39ポイント高の7604.61ポイントと3日続伸した。
出来高1億0628万株。値上がり銘柄数は230、値下がり銘柄数は154となった。
 
個別では、インスペックが一時ストップ高と値を飛ばした。リミックスポイント、瀧上工業、キョウデン、ジーエルサイエンスは年初来高値を更新。東洋刃物、AIメカテック、理経、松尾電機、技研ホールディングスが買われた。
 
一方、セキド、バイク王&カンパニー、東京ソワール、フジコピアン、SECカーボンが売られた。
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次