小幅続伸スタート、買い先行も米株安は重荷

【寄り付き概況】

1日午前の日経平均株価は、前営業日比27円18銭高の2万7614円64銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、5.02ポイント高の1934.45で始まった。

10月31日の米株式市場でダウ工業株30種平均が反落。ナスダック総合株価指数も1%ほど下落した。
米10年債利回りが再び上昇基調に転じていることなどを嫌気して景気敏感株やハイテク株などを中心に売りが優勢となった。NYダウは7日ぶりに反落したが、それまでの直近6営業日で2500ドルあまりも水準を切り上げていた反動としては下げ幅が小さかった。

東京株式市場では米株安を受け上値の重い展開にあるが、外国為替市場では再び円安基調が強まっていることは輸出セクター中心に株価の下支え材料となる。あすのFOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を前に売り買いともに様子見ムードが漂い、比較的狭いレンジでの値動きが予想される。

市場では「内外投資家の売買注文が少ない」との声が聞かれる。1日は取引時間中にトヨタ自動車(7203)が4~9月期決算を発表する。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を2日に控え投資家の様子見ムードも広がりやすい。

個別では、前日に決算を発表したJTが急伸している。三菱商や伊藤忠など商社株の一角が高い。ソフトバンクグループ(SBG)が上昇し、年初来高値を更新した。一方、村田製やTDK、JR東日本が安い。京セラが大幅に下げている。

 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次