小幅続伸、米株高受け大型株に買い

18日午前の日経平均株価は続伸し、前引けは前日比71円17銭(0.27%)高の2万6724円06銭だった。
寄り付きは小幅安でスタートしたが、下値には買いが入り堅調に推移している。前日の米株式市場は、NYダウは417ドル高と4日続伸。
ロシアが外貨建て国債の利払いを実施したとの報道が好感されたほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過し米金融政策の不透明感が後退したことも買い要因となった。この日の東京株式市場でもハイテク株が買われているほか、原油価格の上昇で石油関連株や非鉄株などが値を上げている。
 
「ウクライナ情勢や原油高など相場の重荷となってきた懸念が解消されたわけではないが、ロシアとウクライナの停戦協議も進められるなか、極端な悪化シナリオの可能性は薄らいでいる」との見方があった。
 
もっとも、買い一巡後は伸び悩んで日経平均は下げに転じる場面もあった。前日までの4営業日で1500円近く上昇していたため、戻り待ちの売りや利益確定売りが出やすかった。
 
市場からは「結構しっかりしている。大学ファンドの資金流入かもしれないが、特に非鉄金属株の上げの勢いが心理的なプラス効果につながっているようだ。ただ、3連休を控えており、後場は利益確定売りに上値が重くなるとみている」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆3655億円、売買高は5億6931万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は767、値下がりは1299、変わらずは112だった。
 


業種別株価指数(33業種)は非鉄金属、不動産業、海運業などが上昇。下落は空運業、輸送用機器、証券・商品先物取引業など。
 
 
個別銘柄では、大平金やDOWAが大幅上昇。レーザーテックや東京エレクトロン、日本電産などハイテク株が高く、ソフトバンクグループ(SBG)やリクルートホールディングスが値を上げた。INPEXや住友金属鉱山も買われた。
 
半面、トヨタ自動車、マツダ、日産自など自動車株に下げが目立つ。デンソーやジェイテクトが安く、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井ハイテックが値を下げた。
 
 
東証2部株価指数は前日比16.07ポイント高の7153.12ポイントと8日続伸した。
出来高は5148万株。値上がり銘柄数は235、値下がり銘柄数は141となった。
 
個別では、川崎近海汽船が昨年来高値を更新。神島化学工業、アライドテレシスホールディングス、クシム、東邦金属、マーチャント・バンカーズが買われた。
 
一方、Abalance、オプティマスグループ、三京化成、きんえい、ユニバンスが売られた。

 

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