小幅続伸、米株高を受け買い優勢、利食い圧力も意識

25日午前の日経平均株価は小幅に続伸し、前日比25円61銭高の2万1830円78銭で前場を終えた。一時は1996年7月以来となる2万1900円台に乗せた。
 
前日の米国株高や円安を受けて買い先行で始まり、その後目先筋の利益確定売りで日経平均は前日比マイナス圏に沈む場面もあったが、押し目形成場面では海外投資家などの買いが厚く、結局プラス圏で着地した。
 
出遅れていた金融株に循環物色の矛先が向かい、相場を下支えした。
業種別では銀行や保険など金融株が上昇した。24日の米長期金利の上昇を背景に利ざやの改善期待から買いが入った。「これまで買えていなかった海外投資家が時価総額の大きい金融株を買って日本株の保有比率を高めている」との声があった。
半面、借り入れが多く金利の上昇が費用増につながる不動産や電力・ガス株は売られた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も小幅に続伸した。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆6044億円、売買高は10億391万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は859、値下がりは1072、変わらずは101銘柄だった。
 
個別では、任天堂が断トツの売買代金をこなし1000円超の上昇、りそなHDや三菱UFJなどメガバンクやT&Dが上昇した。米キャタピラーの好決算を背景にコマツが買われた。24日に18年3月期の連結純利益(国際会計基準)予想を引き上げた日電産が買われた。任天堂やダイキン、JFEも上昇した。キヤノンも買い優勢。双信電機、北の達人コーポレーションが値を飛ばした。
 
一方、トヨタ自動車が冴えず、東ガスや三井不、JR東日本が売られた。小野薬やキリンHD、資生堂も下げた。豊和工業、日立金属が値を下げ、電通も下落した。
 
東証2部株価指数は前日比6.40ポイント高の6895.41ポイントと3日続伸した。
値上がり銘柄数は264、値下がり銘柄数は180となった。
 
個別では、アグレ都市デザイン、日本ピグメント、イサム塗料、さくらケーシーエス、相模ゴム工業など18銘柄が年初来高値を更新。日本パワーファスニング、カーチスホールディングス、アゼアス、SECカーボン、広栄化学工業が買われた。
 
一方、宮入バルブ製作所、ピーエイ、寺岡製作所、サンユウ、櫻島埠頭は値下がり率上位に売られた。

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