小幅続伸、朝安後は押し目買い

 
10日午前の日経平均株価は小幅に続伸し、前日比25円55銭高の2万9531円48銭で前場を終えた。
 
朝方は利益確定売りに安く始まったが、その後日経平均は押し目買いで下げ渋り、前場終盤に小幅ながらプラス圏に浮上した。企業の決算発表を受け上方修正銘柄などを中心に買いを集めている。
前日までの3営業日で日経平均は1100円以上水準を切り上げていたことで上値は重いものの、アジア株市場が堅調に推移していることもあって、市場のセンチメントは依然として強気優勢となっている。
 
足元では高値警戒感がくすぶるが、中長期的な先高観の強さから買いが優勢だった。自動車や石油、保険と景気敏感株を中心にまんべんなく上昇した。
ソフトバンクグループ(SBG)が相場の下支え役となったほか、きのう決算発表のあったホンダが大幅上昇した。午後に決算を控えるトヨタも業績期待から買われた。
 
市場では「買い遅れていた海外勢が少なくないこと、国内企業の業績も好調とあって、大きな調整は起きづらくなっている」との声があった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は上昇した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆3828億円、売買高は6億5957万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1073と、全体の49%を占めた。値下がりは1004、変わらずは109銘柄だった。

 


 
業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、輸送用機器、その他製品などが上昇し、電気機器、食料品、医薬品は下落した。
 
個別では、ソフトバンクGが買いを集めて上昇した。トヨタがにぎわい、日産自、ホンダは大幅高となり、ダイキン、富士フイルム、エムスリー、ブリヂストンが上げた。
 
一方、村田製、東エレクが緩み、太陽誘電は下げ幅を広げた。ネクソン、アドテスト、ファストリが下げた。リクルートが軟化し、OLCは小安く、資生堂は大幅安。JTは大量の売りで値を崩した。
 
東証2部株価指数は前日比15.34ポイント高の7366.48ポイントと8日続伸した。
出来高2億0360万株。値上がり銘柄数は224、値下がり銘柄数は176となった。
 
個別ではASTIがストップ高。ブルボン、ファーマフーズ、リスクモンスター、兼松エンジニアリング、ベリテは昨年来高値を更新。篠崎屋、ダイトーケミックス、クシム、インスペック、ニッチツが買われた。
 
一方、千代田化工建設、JFEコンテイナー、ソケッツ、光陽社、萬世電機が売られた。

 

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