小幅続伸、好決算銘柄の買い

 
2日午前の日経平均株価は小幅ながら続伸し、前日比7円13銭(0.03%)高の2万7686円05銭で前場を終えた。
 
前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに軟調だったことで、朝方は売りが先行したがその後は下げ渋り、前場取引後半に小幅ながら上昇に転じた。FOMCの結果発表とパウエルFRB議長の記者会見を控え様子見ムードが強いが、売り急ぐ動きもみられない。外国為替市場では足もとドル安・円高方向に急速に振れたが、株式市場への影響は限定的だった。米株価指数先物が堅調な値動きを示していることが市場のセンチメント改善につながっている。個別株は好決算銘柄を中心に買い意欲が強く、全体指数を下支えしている。
ソニーGやTDKなど好決算銘柄に買いが集まり、相場を押し上げた。
 
朝方は前日の米株式相場の下落を受けて日本株にも利益確定売りが先行したが、相場の下値は限られた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を日本時間3日未明に控えて持ち高を一方向に傾ける展開とはならなかった。
 
市場では「米金融政策の先行きに不透明感が強いなかで、決算を受けた短期志向の売買がメインだった」という見方があった。
 
東証株価指数(TOPIX)は小幅続伸した。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆6590億円、売買高は6億8172万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は966と、全体の約5割だった。値下がりは777、変わらずは93銘柄だった。
 


 
業種別株価指数(33業種)は鉱業、鉄鋼、石油・石炭製品、食料品などが上昇した。下落は化学、精密機器など。
 
個別では、ソニーグループ(SBG)が大幅高に買われ、ソフトバンクグループがしっかり、日本製鉄も物色人気に。TDK、KDDI、ニチレイ、パナソニック ホールディングスなども高い。日本冶金工業、スミダコーポレーションが急騰、エンプラスも値を飛ばした。三井松島ホールディングスも買いを集めている。JVCケンウッドは活況高。
 
半面、レーザーテック、東京エレクトロンが値を下げ、花王が大幅安、アドテスト、エムスリーが下落した。LITALICOが急落したほか、サイバーエージェント、ダブル・スコープなどが大商いのなかで下げが目立つ展開となっている。東京電力ホールディングスも安い。
 
 

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