小幅安、素材株や銀行株が下落

14日午前の日経平均株価は反落し、前日比59円12銭安の2万8659円12銭で終えた。前日までの2日間で700円超上げていたこともあり、戻り売りが優勢となった、下げ幅は一時200円を超えた。
 
前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が上昇一服となったことをうけ、主力株を中心に目先利益確定の売りが優勢だった。ただ、日経平均は朝方取引開始直後に先物主導できょうの安値をつけ、その後は下げ渋る動きをみせている。TOPIXはプラス圏で着地した。日経平均2万9000円近辺では戻り売り圧力が意識されているものの、2万8000円台半ばでは押し目買いニーズが強い。企業の決算発表本格化を前に好業績株を物色する動きが全体相場を支えている。
 
売り一巡後は下げ幅を縮めた。トヨタやソニーGなど業績に安定感のある主力株には押し目買いが入り、相場を支えた。時価総額の大きい主力株で構成する東証株価指数(TOPIX)コア30は小幅ながら上昇した。
 
JPX日経インデックス400とTOPIXはほぼ横ばいだった。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆856億円、売買高は4億7833万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1004、値上がりは1043、変わらずは137銘柄だった。

 


 
業種別株価指数(33業種)はゴム製品、空運業、鉄鋼などが下落。上昇は建設業、その他金融業、電気・ガス業など。
 
個別では富士フイルムホールディングス、ファナック、テルモ、資生堂が売られたほか、日立製作所も軟調。ファーストリテイリング、富士通、レノバも売りに押された。Gunosyが急落した。
 
半面、3~5月期の連結純利益が前年同期比31倍だった東宝は急伸し、上場来高値を更新。売買代金トップのレーザーテックが買い戻され、任天堂も堅調、村田製作所も買いが優勢。多木化学が一時ストップ高に買われ、ソフトバンクグループ、KDDI、リクルート、E・Jホールディングスも値を飛ばした。
 
東証2部株価指数は前日比1.49ポイント高の7795.62ポイントと4日続伸した。
出来高は1億0823万株。値上がり銘柄数は177、値下がり銘柄数は193となった。
 
個別では、DNホールディングスが一時ストップ高と値を飛ばした。まんだらけ、アートスパークホールディングス、川上塗料、リバーホールディングス、中西製作所など14銘柄は年初来高値を更新。パシフィックネット、指月電機製作所、パレモ・ホールディングス、フライトホールディングス、TONEが買われた。
 
一方、ポラリス・ホールディングスが年初来安値を更新。バイク王&カンパニー、ゼット、アクロディア、アップルインターナショナル、バリオセキュアが売られた。

 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次