【寄り付き概況】
6日の日経平均株価は小幅反落して始まった。始値は前日比29円06銭安の2万4076円22銭。日経平均は前日までの3営業日で1000円以上上昇しており、急ピッチで上げてきた反動で利益確定売りが優勢となっている
米国株は上昇したが、為替市場では1ドル=103円60銭前後と急激な円高に転じていることが警戒されており、東京株式市場は売り先行で取引を開始した。
米大統領選の開票作業の続く米国で勝敗が近く判明し、政治の不透明感が後退すると期待して米株式相場が大きく上昇した流れを引き継いで、投資家が運用リスクをとる姿勢がやや優勢となっている。
市場では「米クアルコムや米クォルボの決算では高速通信規格『5G』に絡む需要が実際に高まっていることが確認でき、日本でもハイテク株の支えになる」との見方があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も上昇に転じる場面がある。
寄り付き時点で業種別では33業種中、11業種が高く、値上がりは機械、鉄鋼、その他製品など。値下がり上位に不動産、鉱業、金属製品、医薬品、ガラス・土石など。
個別では、ファナック、ソフトバンクG、スクリンが安く、NEC、SUMCO、富士通は軟調。三井不や菱地所が下落。中外薬や武田も安い。
半面、コマツや日立建機が買われているほか、楽天やスカパーも高い。エーザイやテルモも上昇。トヨタ、ダイキン、ファーストリテが高い。
