30日の日経平均株価は反落した。午前の終値は前日比29円33銭安の2万3509円77銭だった。
きょう前場の東京株式市場はやや売りに押されるも下値抵抗力を発揮する格好となった。前日の欧米株が、新型コロナウイルスの再拡大による経済停滞懸念などで下落した流れを引き継ぎ売りが先行した。日本時間の午前10時に始まった米大統領選候補者による公開討論の最中に米株価指数先物が上昇。
また、取引時間中に発表された中国の9月の購買担当者景気指数(PMI)が製造業、非製造業とも高水準となり、好感した買いが入り下げ幅を縮小した。
日本時間午前に、米大統領選に向けてトランプ米大統領とバイデン前副大統領がテレビ討論会に臨んだが、日本株への影響は限られた。「現時点では両者とも前向きな政策の話をするわけでもなく互いの批判に時間を割いており、優劣の明確な差が生まれていない」との指摘があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆784億円、売買高は5億1496万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1497と、全体の約7割を占めた。値上がりは601銘柄、変わらずは78銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、銀行業、石油・石炭製品、ゴム製品、鉱業などが下落。上昇は情報・通信業、精密機器など。
個別では、三菱UFJ、三井住友、みずほFGが売られ、野村、T&D、第一生命HDが売られた。NTTデータやNTT、ソフトバンクも安い。チェンジは大幅反落。武田、ガイシ、ダイキン、国際帝石、ENEOSが値を下げ、トヨタ、ブリヂストン、キーエンスも下落した。
半面、ホンダ、レーザーテック、NEC、HOYA、NTTドコモが上伸し、ソフトバンクG、KDDIが買われ、キャリアリンクは大幅高。Jフロントや高島屋、三越伊勢丹などが上昇。コニカミノルやリコーも高い。
東証2部株価指数は前日比0.86ポイント安の6266.05ポイントと反落。
出来高7532万株。値上がり銘柄数は203、値下がり銘柄数は172となった。
個別ではSTIフードホールディングス、岡本工作機械製作所、ツインバード工業、大興電子通信、テクノマセマティカルは値下がり率上位に売られた。
一方、鈴与シンワートが一時ストップ高と値を飛ばした。SIG、ベース、サンセイ、ジーエルサイエンス、カワセコンピュータサプライなど6銘柄は年初来高値を更新。東邦金属、明治機械、クシム、ノダ、トーアミが買われた。
