小幅反落、朝高後利益確定売り、2万2000円下回る

30日午前の日経平均株価は反落した。午前終値は前週末比18円11銭安の2万1990円34銭だった。
前週末の米株高などを引き継いで高く始まった。27日の米国株高を手掛かりに、朝方は買いが先行した。4~9月期の決算での好業績期待も相場を支え、30日午前の日経平均は一時、前週末比78円高の2万2086円まで上昇した。
 
ただ、日経平均の騰落レシオ(25日移動平均)は27日時点で159%と、「買われすぎ」サインがでていた。短期的な過熱感が意識されるなか、前場後半から急速に値を消し日経平均はマイナス転換して着地した日経平均は27日に21年ぶりに2万2000円の大台を回復していたこともあり、利益確定売りが優勢となった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。
 
午前の取引の東証1部の売買代金は概算で1兆3947億円、売買高は9億4207万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1096、値上がりは819、変わらずは115だった。

個別では、売買代金トップの任天堂が売りに押され、18年3月期の連結純利益見通しが市場予想を下回った新日鉄住金は2%安となった。小野薬やHOYA、キリンHD、楽天も下落した。三菱UFJや東ガスも売られた。
 
半面、18年3月期の連結営業利益が一転増益との予想を公表したコマツは10年ぶりの高値を付けた。信越化や国際石開帝石、日立、富士通、OLCが高い。
ソフトバンクグループが堅調、ファナック、大阪工機、幸楽苑ホールディングスなどが買われた。
 
東証2部株価指数は前週末比16.65ポイント高の6941.42ポイントと3日続伸した。
値上がり銘柄数は294、値下がり銘柄数は158となった。
4~9月期に最終黒字を確保したシャープが買われた。
 
個別では、セメダイン、三社電機製作所がストップ高。日和産業、北海道コカ・コーラボトリング、アヲハタ、ハブなど25銘柄は年初来高値を更新。ニッキ、IJTテクノロジーホールディングス、関門海、ファステップスが買われた。
一方、アピックヤマダ、テクノスマート、セブンシーズホールディングス、京進が売られた。

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