小幅反落、売買代金低調で方向感の乏しい展開

28日午前の日経平均株価は小幅に反落した。午前の終値は前週末比5円52銭安の2万2445円27銭だった。東証株価指数(TOPIX)は3.49ポイント安の1768.21と、ともに小幅安。
 
朝方は、買いが先行した。前週末の米国株式は高安まちまちながら、中止となっていた米朝首脳会談の開催に向け両国代表団の準備協議が明らかにされ、北朝鮮リスクが緩和された。対ドルでの円弱含みや時間外取引での米株価指数先物高も支えとなり、一時2万2547円67銭(前週末比96円88銭高)まで上昇する場面があった。
一巡後は利益確定売りに押され、いったん下げに転じ、その後は前日終値近辺でもみ合い商状となった。
 
28日の米国市場は休場。日本も市場参加者が少ない上、様子見気分が強く、午後も方向感が乏しい展開が続きそうだ。
 
東証1部の出来高は5億3713万株、売買代金は8983億円。騰落銘柄数は値上がり814銘柄、値下がり1147銘柄、変わらず117銘柄。
 
業種別株価指数(33業種)は、石油・石炭製品、鉱業、海運業の下落が目立った一方、空運業、不動産業、繊維製品などが上昇した。
 
個別では、ファーストリテが締まり、ソフトバンクGは小幅高。ソニーが堅調、村田製作所が買われ、JAL、ANAホールディングスなど空運も高い。イワキが急騰、ブレインパッドも大幅高に買われた。サニックス、宮越ホールディングス、河合楽器製作所も値を飛ばした。
半面、トヨタ自動車が売られ、任天堂も軟調。JR東海は8営業日ぶりに反落。マネックスGが下押し、三菱UFJはさえない。資生堂、花王が売られた。
国際石油開発帝石、昭和シェル石油など原油関連も下落した。清水銀行が急落したほか、石川製作所も大きく利食われた。
 
東証2部株価指数は前週末比13.98ポイント安の7298.84ポイントと3日続落。
出来高4785万株。値上がり銘柄数は232、値下がり銘柄数は167となった。
 
個別では富士ピー・エス、広栄化学工業、ゼニス羽田ホールディングス、小島鉄工所、フリージア・マクロスなど12銘柄が年初来安値を更新。東亜石油、ソルコム、三光合成、ベリテ、インタートレードが売られた。
 
一方、富士古河E&C、北海道コカ・コーラボトリング、キタムラ、三光マーケティングフーズ、ケー・エフ・シーなど15銘柄が年初来高値を更新。イワキ、日本モーゲージサービス、RVH、省電舎ホールディングスが買われた。

 

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