13日のNYダウ工業株30種平均は小幅に反発し、前日比39ドル15セント(0.11%)高の3万3670ドル29セントで終えた。朝発表の四半期決算が好感された金融株などを中心に買いが入った。一方、中東情勢を巡る緊張が一段と高まっており、株式相場全体の重荷となった。
【シカゴ日本株先物概況】
13日のシカゴ日経平均先物は下落した。12月物は前日比385円安の3万1885円で引けた。
NYダウは、米経済指標で景気の先行きに対する懸念が浮上する中、小幅反発した。
中東情勢を巡る緊張が一段と高まり、リスク回避姿勢を強めた投資家が日経平均先物に売りを出した。
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
31885 ( -365 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
31910 ( -340 )
※( )は大阪取引所終値比
【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
13日のFTSE100種総合株価指数は反落した。前日に比べ45.18ポイント(0.59%)安の7599.60で引けた。原油先物相場の大幅上昇を背景に、根強いインフレ圧力や英国の政策金利が高止まりする可能性が意識され、株式相場の重荷となった。
飲食料品・たばこ、製薬、金融を中心に、エネルギーと公益を除く幅広い業種で売りが優勢となった。英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)は前日比3.5%安で終えた。米食品医薬品局(FDA)が12日、BATの米国子会社が提供する一部製品の販売を認めない判断を示したことが材料となった。
FTSEの構成銘柄では、セント・ジェームズ・プレイスは21.79%安と大きく売られたほか、オンライン食品販売大手オカド・グループが7.24%安、小売り大手JDスポーツ・ファッションが4.80%安だった。産金大手エンデバー・マイニング(4.54%高)や産金大手フレスニロ(4.39%高)は買われた。
■ドイツ・フランクフルト株価指数
13日のドイツ株価指数(DAX)は続落し、前日比238.37ポイント(1.54%)安の1万5186.66で終えた。原油先物相場の大幅上昇などを背景にインフレ圧力の根強さと金利水準が高止まりする可能性が意識され、株式相場の重荷となった。ヘルスケアや金融、IT(情報技術)関連株が下げたほか、エアバスなど資本財株の一角にも売りが出た。
DAX構成銘柄は8割以上が下落。中でも、製薬大手サルトリアスが13.28%の大幅安だったほか、エネルギー大手シーメンス・エナジーが3.46%安、製薬大手メルクが3.22%安と続いた。一方、エネルギー大手イーオンは1.11%安、香料大手シムライズは0.54%安だった。
■フランス・パリ株価指数
フランスCAC40種指数は1.42%安(週間で0.08%高)だった。
中東情勢の緊迫化による世界市場全体のリスク回避の動きを受けて、株式市場は低迷した。
