15日午前の日経平均株価は小幅に反発した。午前の終値は前日比19円40銭高の1万9826円84銭だった。
朝方は、北朝鮮が弾道ミサイルを発射、地政学リスクへの警戒感から売りが先行したが、寄り付き直後に1万9787円65銭(前日比19円79銭安)を付け、弱含みにとどまった。
前日にミサイル発射準備と伝わっていただけに反応は限定的で、売り一巡後は買い戻しや押し目買いに上げ転換。円伸び悩みもあって一時1万9863円24銭(同55円80銭高)まで上昇した。その後は上値が重く前引けにかけて小高い水準で推移した。
市場関係者は、「投資家心理の過度な悪化はない」と分析。「一日を通しての悪材料にはなりにくい」(大手証券)との声も聞かれ、トランプ米大統領などから過剰な反応が出なければ、午後も小動きになりそうだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は共に反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆445億円、売買高は7億4852万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1056と、全体の52%を占めた。値下がりは817、変わらずは153だった。
個別では、売買代金トップの任天堂が高く、アステラスや塩野義、第一三共が高い。キリンHDやファナックが買われた。東エレクや日立が上昇した。オハラが急騰、ヤーマンも大幅高、古河電池、安永なども値を飛ばした。
一方、キーエンスが軟調、資生堂、コーセーやOLC、東ガスが売られた。花王やJR東日本、中部電が下げた。
東証2部株価指数は前日比31.00ポイント高の6628.74ポイントと反発した。値上がり銘柄数は241、値下がり銘柄数は167となった。
個別では、三社電機製作所がストップ高。大盛工業は一時ストップ高と値を飛ばした。
カンロ、広栄化学工業、ロックペイント、寺岡製作所など21銘柄は年初来高値を更新。FDK、ASTI、アジア航測、本州化学工業、ゼニス羽田ホールディングスが買われた。
一方、カーチスホールディングスが年初来安値を更新。石井表記、森尾電機、技研興業、ダイヤモンド電機、ソルコムが売られた。
