26日午前の日経平均株価は小幅に反発した。午前の終値は35円36銭高の2万1742円98銭だった。寄り付きこそ小安く始まったものの、日経平均はその後すぐにプラス圏に切り返した。
日経平均は25日に17営業日ぶりに反落した。なお21年ぶりの高値圏だが、企業の好業績を前提に相場の先高観は根強く、「これまで買えていなかった国内投資家の一部が買いに動いた」との指摘があった。
また、財務省が公表する週間ベースの対外及び対内証券売買契約などの状況によると、15~21日に海外投資家は日本株を6860億円買い越していた。
好業績期待でファナックなどが買われ、相場を押し上げた。
出遅れ感のある証券株や設備投資関連の電機や機械セクターなどが物色され、全体指数を押し上げている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2832億円だった。売買高は7億7609万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1152と全体の57%を占めた。値下がりは761、変わらずは118だった。
個別では、2018年3月期の業績見通しを上方修正したファナックが買われ、1銘柄で日経平均を21円近く押し上げる要因となった。
18年3月期の純利益見通しを引き上げた日立建機が買われ、大幅増益決算を発表したLINEが急伸した。日中米で車載電池の増産が伝わったパナソニックが上げ、自社株買いを発表した大和証券グループ本社が高かった。東京エレクトロンが買い優勢、豊和工業、石川製作所が大幅上昇、芝浦メカトロニクス、サンケン電気なども買われた。
半面、通期見通しを下方修正したアドテストが下落。日電産が下げ、安川電が続落した。任天堂は利益確定売りに押された。
アーレスティが急落、クラリオン、富士通ゼネラルも大幅安。北の達人コーポレーションも売られた。
東証2部株価指数は前日比12.19ポイント高の6873.53ポイントと反発。
値上がり銘柄数は247、値下がり銘柄数は170となった。
個別では、西部電機が一時ストップ高と値を飛ばした。ダイナック、田岡化学工業、日本ピグメント、イサム塗料、日本精鉱など11銘柄は年初来高値を更新。
KIホールディングス、ダイヤモンド電機、井村屋グループ、ダイトーケミックス、大興電子通信が買われた。
一方、カーチスホールディングス、ぷらっとホーム、カワセコンピュータサプライ、児玉化学工業、岡山県貨物運送が売られた。
