19日の日経平均株価は小幅な動きとなりそうだ。
日経平均株価の予想レンジは、2万3800円-2万4100円。
18日のNYダウ工業株30種平均は6営業日ぶりに反落し、前日比27ドル安の2万8239ドルで終えた。連日で過去最高値を付けていたため、利益確定売りが出た。
ただ、NY連銀のウィリアムズ総裁が「金融政策は緩やかな成長を支える環境を作り上げた」と述べ、緩和的な金融政策が続くとの観測も広がり、下げ幅は限られた。
東京株式は、きのう18日に調整を入れていたこともあり、押し目を拾う動きなどから、買いが優勢となりそう。半導体関連株などに買いが先行するだろう。
半面、日本株相場は年初来高値圏での値動きが続いているため、利益確定売りが優勢になる場面もありそうだ。日経平均は前日終値(2万3934円)近くでの推移となるだろう。
18日のシカゴ日経平均先物は2万3875円と、前日の大阪取引所の清算値を65円上回って終えた。
日程面では、日銀は金融政策決定会合の結果を発表し、黒田東彦総裁が記者会見する。政策の現状維持を予想する声が多い。東証マザーズ市場にSREホールディングス(2980)とランディックス(2981)が新規上場する。
海外では11月の米中古住宅販売件数が発表になる。米住宅市況は低金利環境を追い風に回復が続いており、米景気の安心感が意識されて米株式相場が上昇すれば、あす以降の日本株の買いにつながりそうだ。
【好材料銘柄】
■ピーバンドットコム <3559>
東証が27日付で東証1部に市場変更する。また、市場変更に伴い12万5000株の立会外分売を予定。
■日立化成 <4217>
昭和電工 <4004> が子会社HCホールディングスを通じてTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指す。TOB価格は1株4630円で18日終値を13.5%上回る水準。20年2月頃にTOBを開始する予定。
■Casa <7196>
発行済み株式数(自社株を除く)の2.72%にあたる30万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は12月20日から20年3月10日まで。
■プロルート丸光 <8256>
コンサートグッズの商品化窓口機能を受託するSanko Advanceを株式交換で完全子会社化し、コンサートグッズ製作事業に参入する。
■USEN-NEXT HOLDINGS <9418>
株主優待制度を拡充。新制度では毎年2月末時点で500株以上を保有する株主を対象に、5000~11万ポイントの株主優待ポイントを付与する。ポイントは食品、電化製品、ギフト、旅行・体験などに交換できる。現行の優待品は映像サービス「U-NEXT」で利用できるポイント。また、新生銀行 <8303> と共同出資会社を設立し、小規模事業者向けの各種金融サービスを提供する。
■木村化工機 <6378>
東証が19日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
■ミナトホールディングス <6862>
産業用メモリー開発の台湾EmBestor社と資本業務提携。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
19(木)
黒田日銀総裁会見
《決算発表》
日ヘルスケア
【海外】
英国金融政策発表
米7-9月期経常収支(22:30)
米12月フィラデルフィア連銀景気指数(22:30)
米11月景気先行指数(12/20 0:00)
米11月中古住宅販売(12/20 0:00)
《米決算発表》
ナイキ
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
