小反落し53円、米株高も目先利食い売り

10日午前の日経平均株価は小幅に反落し、前引けは前日比53円54銭安の2万3796円45銭だった。
特段材料もなく、利益確定の動きが出て前場の日経平均株価はマイナス圏で終わった。
 
前日の米国では主要株価指数がそろって上昇した。米株高を好感した買いが入り日経平均は小幅高に転じる場面があった。
ただ相場全体では上値の重さを意識した個人や国内機関投資家の売りが徐々に優勢になった。市場関係者は、上昇銘柄と下落銘柄の数は拮抗しており、実質的にはほぼ横ばいという感じ」という。
 
日経平均は年初からの3営業日で計1085円(4.8%)上昇しており、急ピッチな株高への警戒感から国内投資家などがひとまず目先の利益を確定する売りを出した。
指数への影響度が大きい値がさ株が売られ、東エレクやファストリ、信越化の3銘柄で日経平均を40円あまり押し下げた。
 
JPX日経インデックス400は小反落。東証株価指数(TOPIX)は小幅続伸した。トヨタやホンダといった自動車株、東京海上や三井住友FGといった金融株の上昇がTOPIXを支えた。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆3672億円、売買高は8億2401万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は988、値上がりは957、変わらずは118だった。

個別では、HOYAや村田製が安く、セコムやOLCが軟調。花王や三菱ケミHDが売られた。ファーストリテイリングも軟調。エスクロー・エージェント・ジャパンが急落したほか、鳥貴族も大きく値を下げた。
一方、JXTGや住友鉱が上昇した。三井不や菱地所が堅調で、トヨタ自動車が上昇、ソニー、ファナック、任天堂も高い。
アイスタイルがストップ高に買われたほか、エスケイジャパン、カチタスなども値を飛ばしている。オハラ、ヤマシンフィルタも買いを集めた。
 
 
東証2部株価指数は前日比32.33ポイント安の7477.61ポイントと7日ぶりに小反落した。値上がり銘柄数は254、値下がり銘柄数は193となった。
 
個別では、杉村倉庫、児玉化学工業、ヒラノテクシード、三谷商事が売られた。
一方、ファステップスが一時ストップ高と値を飛ばした。
三井住建道路、田辺工業、弘電社、タビオ、ヒラキなど37銘柄は昨年来高値を更新。スガイ化学工業、富士通コンポーネント、東京ソワール、フルテックが買われた。

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