小反落、超閑散商いで上値も重い

24日午前の日経平均株価は小幅に反落した。前日比12円56銭(0.05%)安い2万3808円55銭で前場を終えた。
日経平均が高く始まったものの買いは続かず寄り後はすぐに値を消す展開となった。前日の米国株市場では米中貿易協議の進展期待からNYダウをはじめ主要指数の最高値更新基調が続いているが、東京株式市場は海外投資家不在で市場エネルギー不足のなか、引き続き上値の重い展開を強いられている。午前中の日経平均の値幅(高値と安値の差)は57円にとどまった。
 
国内の投資家も、個人による新規株式公開(IPO)銘柄物色を除けば動きは鈍い。前場の東証1部の売買代金は最終的に1兆5000円を割った前日のペースをさらに下回って推移するなど、連日の薄商いだ。「投資家心理が悪くないことは株価の下支えになる」とされるものの、上値追いの主体がいないため、後場も日経平均は前日終値近辺での一進一退となりそうだ。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で6132億円にとどまり、前日の同時点(7222億円)を下回った。売買高は4億2465万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の半数程度にあたる1068。値上がり銘柄数は947、変わらずは142銘柄だった。

 


業種別株価指数(33業種)は、保険業、その他金融業、海運業などが下落。水産・農林業、ガラス・土石製品、機械などは上昇した。
 
個別では、LINEが買いを集めアドテストやファナック、太陽誘電が上昇した。レーザーテックが高く、リクルートやファストリ、ファミマも上げた。プレサンスコーポレーションも上値追い。マネジメントソリューションズが値上がり率トップに買われ、ボルテージはストップ高となった。
 
半面、出資するカナダのリチウム鉱山会社の破綻が伝わったソフトバンクグループ(SBG)も安い。東京エレクトロンが軟調、アステラス、第一三共も下げた。タカラトミーは大きく値を下げた。シグマクシスが急落、KDDI、エプソン、千趣会、テルモも安い。
 
東証2部株価指数は前日比32.40ポイント安の7211.83ポイントと続落した。
出来高6987万株。値上がり銘柄数は181、値下がり銘柄数は230となった。
 
個別では、魚喜、日創プロニティ、リミックスポイント、児玉化学工業、レオクランなど6銘柄が年初来安値を更新。那須電機鉄工、土屋ホールディングス、恵和、北日本紡績、竹田印刷が売られた。
 
一方、田辺工業、高田工業所、いい生活、古林紙工、JFEシステムズなど14銘柄が年初来高値を更新。カーチスホールディングス、JESCOホールディングス、カクヤス、インスペック、アルメディオはが買われた。

 

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