【寄り付き概況】
17日の日経平均株価は小反落で始まった。始値は前日比12円90銭安の2万6744円50銭。前日の米国株市場では主要株指数が高安まちまちの展開となり、NYダウは軟調だったものの、ナスダック総合指数やS&P500指数は最高値を更新した。注目されたFOMCでは米国債などの買い入れ額拡大や購入年限の長期化などは見送ったが、量的緩和の長期化を宣言したほか、ゼロ金利政策の継続も決定し、サプライズはないもののマーケットに安心感を与えている。
これを受けて東京株式市場では売り買い交錯の展開に。年末で海外投資家の売買が細っていることや、国内でも新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が高まっており、上値では利益確定の売り圧力が意識されている。
東京都の新規感染者数が16日に678人と過去最多を更新するなど、国内の感染拡大も重荷となっている。政府が当初掲げた「勝負の3週間」が16日に最終日を迎えたが、拡大はなお続く。百貨店など小売りの一角が軟調に推移している。前日の米市場でも米小売指標の悪化が重荷となっていた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小幅に反落している。
個別では、日本郵政保有株の自社株買いで郵政の出資比率を50%以下に下げると伝わったかんぽ生命は大幅に上昇している。ソフトバンクグループ(SBG)やエムスリー、ネクソン、東エレク、トヨタ、塩野義が高い。
一方、第一三共やファナック、ダイキンが安い。アドバンテスが安く、SUMCO、オークマ、富士フイルムも下げている。
