【寄り付き概況】
22日の日経平均株価は小幅に反発して始まった。始値は前日比81円98銭高の3万8033円78銭。
前日は米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに底堅く、両指数ともプラス圏で着地したものの値幅は限られた。米雇用統計の年次改定では、推定値で雇用者数の下方修正幅が過去15年間で最大となるなど、米経済が想定以上に減速していたとの認識が広がりFRBによる利下げを後押しするとの見方が強まった。
ただ、9月FOMCでの利下げはマーケットにほぼ織り込まれている状況で株価の反応は限られた。東京株式市場でも目先様子見ムードが強く、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控えるなか、足もと為替が円高含みに推移していることもあって、日経平均の上値は限定的となりそうだ。
22日の東京株式市場ではファストリなどの値がさ株の一角が買われているほか、円高進行が業績面で追い風との見方からニトリHDも上昇している。
東証株価指数(TOPIX)も小幅に反発している。
個別では、中外薬やエーザイなどの医薬品株が上昇したほか、信越化やリクルートも上昇している。一方、トヨタやホンダなどの自動車株が売られているほか、ソフトバンクグループ(SBG)やダイキンも下げている。
