小反発、手掛かり材料難で上値重く

27日午前の日経平均株価は小反発し、前日比16円63銭高の2万2909円32銭で前場を終えた。
朝方は売りが先行したが、日経平均株価はすぐにプラス圏に切り返した。その後は前日終値を挟んだ小動きが続いた。クリスマス休暇明けの米国市場は取引高が少なく小幅な値動き。為替も前日の水準から大きな動きがなく、外部環境は手掛かり材料に欠けた。
 
27日は12月期決算企業の配当落ち日となったが、機関投資家による配当再投資への期待から買いが優勢になった。ただ、午前の高値は2万2936円と、25日に付けた年初来高値(2万2939円)に届かなかった。
市場では「掉尾(とうび)の一振への期待はあるものの売買も少なく、積極的に上値を追う材料は乏しい」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は小反発した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で8826億円と、1兆円に届かなかった。売買高は5億406万株だった。東証1部の値上銘柄数は1509と、全体の73%を占めた。値下がりは462、変わらずは76銘柄だった。
 
個別では、住友鉱や国際石開帝石、JXTGが上昇し、そろって年初来高値を付けた。
アフリカに生産拠点を設けると伝わり、ファストリが買われた。野村証券が投資判断を引き上げた川重の上昇が目立った。売買代金断トツの任天堂が堅調、野村やマツダ、楽天も高い。
また、ソルクシーズ、カーリットホールディングスが値を飛ばし、セレスも高い。
 
一方、12月期銘柄で配当落ちの影響が出たキヤノンやブリヂストンが下落した。大塚HDやアサヒ、キリンHDも下げた。日東電や日立、ソニーは安い。
JTも売りに押された。平和堂が大幅安、ヤマシンフィルタも値を下げた。カチタス、ブロードリーフも安い。
 
東証2部株価指数は前日比38.12ポイント高の7221.08ポイントと反発した。
値上がり銘柄数は324、値下がり銘柄数は133となった。
 
個別では、オプティマスグループがストップ高。マックスバリュ東北、情報企画、リスクモンスターなど18銘柄は年初来高値を更新。要興業、杉村倉庫、RVH、フライトホールディングスが買われた。
一方、瑞光が年初来安値を更新。アイスタディ、ウィル、グリーンランドリゾート、ダイナパック、カンロが売られた。

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