小反発、好決算銘柄に買い

13日午前の日経平均株価は小幅に反発し、前日比27円99銭高の2万8043円01銭で前場を終えた。
前日のNYダウ工業株30種平均が連日で最高値を更新した流れを受け、東京株式市場でも買いが先行した。日経平均株価は、前日終値を挟んだ一進一退。お盆で休暇を取っている市場関係者が少なくないなか、週末要因も加わり様子見姿勢も強まっている。海運株への売買が膨らんでいるほか、好決算発表銘柄を中心とする個別株物色が続いている。
 
新型コロナの新規感染者数が前日に過去最多を更新したことを懸念し、心理的な節目の2万8000円を上回る場面では、戻り待ちの売りが出た。
米市場で半導体関連銘柄の下げが続いており、東京株式市場でも値がさの半導体株が売られ相場の重荷になった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は上昇した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2252億円、売買高は5億439万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は974と、全体の4割強を占めた。値下がりは1088、変わらずは118銘柄だった。
 


業種別株価指数(33業種)はサービス業、鉄鋼、精密機器などが上昇。下落は空運業、陸運業、繊維製品など。
 
個別では、業績予想の増額修正が評価されリクルートホールディングスが大幅高となったほか、任天堂や川崎汽船が高い。レーザーテックやジェイ エフ イー ホールディングスが値を上げた。
半面、東京エレクトロンやアドテストなど半導体関連が下げた。日本郵船が安く、メルカリやヤマトホールディングスが売られた。
 
東証2部株価指数は前日比21.63ポイント安の7629.48ポイントと5日ぶり反落した。
出来高は9984万株。値上がり銘柄数は164、値下がり銘柄数は209となった。
 
個別では、中小企業ホールディングス、テクノフレックス、日東化工、エルアイイーエイチ、木村工機など6銘柄が年初来安値を更新。兵機海運、トラスト、Jトラスト、リバーホールディングス、表示灯が売られた。
 
一方、扶桑電通、玉井商船、栗林商船がストップ高。児玉化学工業、大運は一時ストップ高と値を飛ばした。コメ兵ホールディングス、日本化学産業、日本ハウズイング、日本精鉱、ビケンテクノなど10銘柄は年初来高値を更新。キクカワエンタープライズ、アクロディア、杉村倉庫、大丸エナウィン、SIGが買われた。

 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次