12日前場の日経平均株価は前週末比33円98銭高の2万2284円23銭と小反発した。
朝方は、米金利上昇への警戒感から、9日の米国株式が下落した流れを受け、売りが先行し、一時2万2046円29銭(前週末比203円96銭安)まで下落する場面があった。
一巡後は、外国為替市場で円相場が1ドル=114円前後まで円安方向に振れたものあって、買い戻しが優勢となった。その後は、中国・上海総合指数をにらみつつ前週末終値近辺でもみ合ったが、同指数が徐々に強含んだこともあり、前引けにかけて底堅く推移した。
中国景気の先行き不透明感への警戒が強まるなか、12日の上海株式相場が大きく水準を切り下げず、小幅に上昇する場面があった。ファナックや安川電といった前週末に下げの目立った中国関連株に買いを誘った。
日経平均が心理的な節目である2万2000円を下回らなかったことも、短期スタンスの投資家が買い戻す動きにつながった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は上昇した。
東証1部の出来高は6億1627万株、売買代金は1兆424億円。
騰落銘柄数は値上がり1032銘柄、値下がり1000銘柄、変わらず78銘柄。
業種別株価指数(33業種)は、食料品、繊維製品、水産・農林業、機械などが上昇。非鉄金属、石油・石炭製品などが下落。
個別では、ファーストリテイリング、三井不、東レ、セコム、ファナック、日立建機も高い。SMCが物色人気となり、通期予想を上方修正したダイフクも大きく買われた。ブレインパッドがストップ高、熊谷組も値幅制限いっぱいに上昇した。
半面、ソニーが軟調、資生堂も安い。村田製やTDKの下げが目立った。シンクロ・フード、オロはストップ安。積層セラミックコンデンサーの受注減が嫌気された太陽誘電が大きく下落。三井金属、青山商事なども大幅安だった。
東証2部株価指数は前週末比54.38ポイント安の7273.24ポイントと続落した。
出来高4685万株。値上がり銘柄数は158、値下がり銘柄数は243となった。
個別では、キャピタル・アセット・プランニング、ぷらっとホームが一時ストップ安と急落した。コメ兵、あじかん、東邦化学工業、フジマック、トリニティ工業など9銘柄は年初来安値を更新。コーア商事ホールディングス、TBグループ、エルナー、システム情報、東京ラヂエーター製造が売られた。
一方、東洋刃物が年初来高値を更新。テクノスマート、京進、さいか屋、ビットワングループ、サンテックが買われた。
