小動きが続く展開か

2日の日経平均株価は、前日比55円17銭高の2万7402円05銭と続伸した。後場に売り優勢となる場面がみられたものの、下げ渋って取引を終えている。
1日のダウ平均は小幅高ではあったが、場中はFOMCの結果やパウエル議長会見を受けて派手に動いた。一方、これを受けた日本株はきのうまでと同様、27500円近辺では上値が抑えられたが下値も堅く、場中も値幅が出なかった。半導体株はナスダック高にそれなりに強い反応を示したが、マザーズ指数は0.3%高と新興グロース株は盛り上がりに欠け、全体的に肩透かしをくらったような1日だった。
 
3日の東京株式市場は、個別株物色が中心になりそう。
決算発表が本格化するなか、業績の好悪に対し大きく反応するケースが多くみられている。特に業績の下方修正や減配などの悪材料であれば、該当銘柄だけでなく、周辺銘柄まで売られる場面もみられることから注意したい。
また、米国で現地3日に、米1月雇用統計の発表を控えることから、様子見姿勢が強まることも想定される。
市場では「長期資金を運用する投資家による買いが入らず、短期投資家の動きに左右されやすい展開が続きそうだ」との声が聞かれた。
 
結論は、明日は多くの材料を消化することになるだろう。ただ、米1月雇用統計の発表前でもあることから、様子見姿勢も強まりそう。2万7300円から2万7500円レベルのもみ合いが続いており、この均衡が崩れた際には、動いた方向に値幅が出るとみておいた方が良い。
ただ、もうしばらくは水準が大きく変わることを嫌うかのように、現状近辺での小動きが続く展開も想定される。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(2日現在)
 
29042.59  ボリンジャー:+2σ(26週)
28853.40  ボリンジャー:+2σ(13週)
28365.63  ボリンジャー:+3σ(25日)
28203.20  ボリンジャー:+1σ(26週)
28019.53  ボリンジャー:+1σ(13週)
27780.35  ボリンジャー:+2σ(25日)
27738.76  均衡表雲上限(週足)
27422.37  均衡表基準線(週足)
 
27402.05  ★日経平均株価2日終値
 
27375.79  6日移動平均線
27363.81  26週移動平均線
27304.34  均衡表雲上限(日足)
27239.07  75日移動平均線
27227.69  均衡表雲下限(日足)
27222.65  200日移動平均線
27195.07  ボリンジャー:+1σ(25日)
27185.67  13週移動平均線
27168.22  均衡表転換線(日足)
26928.79  均衡表転換線(週足)
26906.04   新値三本足陰転値
26823.98  均衡表雲下限(週足)
26609.79  25日移動平均線
 
 
高値と安値は昨日のレンジ内に収まり、節目の2万7500円を下回って推移。ローソク足は3本連続陰線を引いて足元の売り買い拮抗状態を窺わせた。ただ、TOPIXは5営業日続落して3本連続陰線を描いて「黒三兵」を示現しており、短期的な調整圧力の増大に留意が必要となろう。一方、一目均衡表では株価が雲上限をキープして三役好転下の強気形状が続いており、25日移動平均線の上昇継続と併せて、大勢では強気相場が続いているとみられる。
 

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