11日の日経平均株価は、前日比4円54銭高の2万9126円72銭と小反発して取引を終えた。手がかり材料に乏しく、動意薄の展開を強いられた。
米国動向からはバリュー株からグロース株への資金シフトが進むかと思われたが、物色の変化を感じさせるような動きはあまり見られなかった。
12日の日経平均株価は、方向感に欠ける展開で、小動きとなりそう。
1000を超える企業が決算発表を行い、ピークとなることから、決算を手がかりに個別銘柄に物色の矛先が向かうとみられ、「森(全体)よりも木(個別)」の傾向が強まるだろう。
また、5月限株価指数先物・オプションSQ(特別清算指数)値の算出日にあたることから、SQの市場推定値が意識されることも想定される。
市場では「米国の債務上限問題で、米国債のデフォルト(債務不履行)は考えにくいが、米景気の先行きも不透明な部分もあり、手控えムードが広がる可能性もある」との声が聞かれた。
きょうはプラスで終えた上に、終値(29126円)ではきっちり5日線(29119円、11日時点)を上回った。グロース株は相場の主役になりそこねたものの、日本株全体ではまだ上を試しに行けるとの期待が高まった1日であった。企業決算は15日(月)まででほぼ出そろうため、週末のあすは先を見越せば利益確定売りが出やすい日になる。言い換えれば、あすの動きが良ければ今の日本株に逆らうのは分が悪いということになる。先週末の終値は29157円。5日線にも近いことから、これらを上回って週を終えることができるかに注目したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(11日現在)
30236.75 ボリンジャー:+3σ(26週)
30040.48 ボリンジャー:+3σ(13週)
30009.74 ボリンジャー:+3σ(25日)
29500.51 ボリンジャー:+2σ(25日)
29399.19 ボリンジャー:+2σ(13週)
29368.66 ボリンジャー:+2σ(26週)
29126.72 ★日経平均株価11日終値
29120.46 6日移動平均線
28991.27 ボリンジャー:+1σ(25日)
28856.44 新値三本足陰転値
28760.24 均衡表転換線(日足)
28757.89 ボリンジャー:+1σ(13週)
28500.56 ボリンジャー:+1σ(26週)
28482.04 25日移動平均線
28353.23 均衡表基準線(日足)
28116.60 13週移動平均線
27972.81 ボリンジャー:-1σ(25日)
27955.86 均衡表転換線(週足)
27864.30 75日移動平均線
27700.56 均衡表雲上限(日足)
27632.47 26週移動平均線
27610.44 200日移動平均線
27475.31 ボリンジャー:-1σ(13週)
27473.32 均衡表雲下限(日足)
27470.35 均衡表基準線(週足)
27463.58 ボリンジャー:-2σ(25日)
27244.12 均衡表雲上限(週足)
2万9000円を上回って推移し、終値は5日移動平均線をわずかに上回った。ローソク足は小陽線を描いたが、高値と安値はともに前日水準を下回り、上値は重かった。東証プライム市場の騰落レシオは124.01%(昨日132.21%)と、本日まで15営業日連続で120%を上回っており、潜在的な利益確定売り圧力の強さも窺える。
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