24日午前の日経平均株価は小幅に続伸し、前日比22円98銭(0.08%)高の2万8821円35銭で終えた。
前日の米株式市場で主要株価指数が上昇した流れを受け、東京株式市場でも買いが先行した。買い一巡後は戻り待ちの売りが上値を重くした。海外勢を中心にクリスマス休暇入りする機関投資家も多く、商いは低調で前場の東証1部の売買代金は9000億円を下回った。
前日まで3連騰し日経平均株価は800円強上昇したこともあり、上値は重い展開だった。
前日の米株式市場で主要な半導体銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数が上昇した流れから東京株式市場でも半導体関連銘柄に買いが優勢となった。東エレクやレーザーテクが上場来高値を付け、相場の支えとなった。
24日午前に政府が過去最大規模となる2022年度予算案を閣議決定した。市場では「菅義偉政権から持ち越していた内容もあり織り込み済みで材料視される向きは少ない」との指摘があった。
市場参加者が限られるなか、国内独自の売買材料は乏しい。日経平均は週初に2万8000円を下回った後、前日までに3日続伸していたことから戻り待ちの売りが出て上値を重くした。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は朝高後、小幅な下落に転じた。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で8725億円、売買高は3億9209万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1037だった。値下がりは991、変わらずは154銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は機械、精密機器、電気機器などが上昇。下落は保険業、陸運業、海運業など。
個別銘柄では、半導体製造装置関連株が高くレーザーテックや東京エレクトロンが上場来高値を更新した。ZHDが高かった。任天堂やソニーグループが上昇し、エーザイ、日立、リクルートホールディングス、日本電産も買われた。
半面、日本郵船や川崎汽船など海運株が軟調。ソフトバンクグループやJTが値を下げた。
川崎汽が売られた。京王、小田急も安かった。
東証2部株価指数は前日比29.19ポイント高の7515.45ポイントと4日続伸した。
出来高は1億4576万株。値上がり銘柄数は188、値下がり銘柄数は194となった。
個別では、クリヤマホールディングス、上村工業、ヒラノテクシード、湖北工業、アドテック プラズマ テクノロジーが年初来高値を更新。黒田精工、松尾電機、リミックスポイント、大和、AIメカテックが買われた。
一方、技研ホールディングス、コーアツ工業、フュートレック、SANKO MARKETING FOODS、日本調理機など17銘柄が年初来安値を更新。スーパーバッグ、ライフドリンク カンパニー、関門海、ウェルス・マネジメント、東京衡機が売られた。
