クリスマス明けのNY株式は続落。
悪材料視されたのはアップルの新型スマートフォン「iPhone X」の需要低迷の報道。
台湾からの報道は「アップルがiPhoneXの今四半期の販売見通しを当初の5000万台から3000万台に下方修正する」。
値下げの可能性も指摘されアップル株は2.5%下落。
1日の下落率としては8月10日以来の大きさとなった。
ハイテクセクターについては税制改革の恩恵が相対的に小さいとの見方もある。
ハイテクセクターの年初来上昇率は約40%だけに利益確定売りも出やすかったとの解釈。
薄商いの中で材料がデフォルメされたという印象だ。
リビアのパイプラインの爆発を背景に原油先物価格が上昇。
エネルギーセクターは堅調だった。
また年末商戦の売上高の伸びが2011年以降で最大になったとの指摘を材料に小売セクターも堅調だった。
3市場の売買高は40.3億株と今年最低。
債券市場も薄商い。
2年債利回りが2008年10月以来、約9年ぶりの高水準を付けた。
ドルは主要通貨に対して小動き。
年内の期待はNYダウの25000ドル、NASDAQの7000ポイントとなってきた。
上値の重い展開で反落。
5日ぶりの日足陰線で連日の高値更新とはならなかった。
高島屋が買われ、しまむらが売られたことはデフレ脱却の象徴という見方だった。
日米ともに商い薄の動きで売買が盛り上がらなければ、今年はもう手じまいとの声も聞こえる。
「年内の動意は限定的。実質1月相場入りとなることから需給に変化が出てくる可能性はある」とも指摘。
クリスマスの閑散は27日から解消してきたという歴史もあるにはある。
12月22日時点の信用買い残は前週比237億円減の3兆922億円。
3週連続の3兆円越え。
信用売り残は218億円増の9971億円。
信用倍率は3.10倍(前週3.19倍)。
25日移動平均(22700円)からの乖離はプラス0.85%(前日プラス1.0%)。
200日移動平均からの乖離がプラス10%を越えたのが10月23日。
日経平均は21696円だった。
昨日まで10%のプラス乖離を下回ることとなく現在はプラス12.29%だ。
勝手雲の上限は22701円と雲を抜けた状態は継続。
騰落レシオは114.81%。
サイコロは5勝7敗で41.7%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方は▲15.146%(前日▲16.229%)。
ほぼ今年の最悪水準。
11月2日▲15.855%だった。
買い方は▲3.828%(前日▲3.341%)。
11月1日の▲1.437%は少し遠い。
12月15日現在の信用評価損率は▲6.95%だ。
空売り比率は35.4%。
日経平均採用銘柄のPERは15.14倍でEPSは1512円。
「今年は9月以降が好調継続。ここにきてあえて掉尾の一振は必要ない」という声も聞こえる。
「23000円は通過点だし年内に付けようが付けまいが誤差の範囲」という見方もある。
実質新年入りで12月決算銘柄の権利配当落ち。
日経平均の配当落ちの影響は30円程度との観測だからプラスで終われば当然ながら即日埋めとなる。
ボリンジャーのプラス1σが22895円。
プラス2σ23091円に挑戦して欲しいところでもある。
因みに年末最終週の過去7年の平均騰落率は△1.7%。
日経朝刊の連載小説「愉楽にて」の連載開始からの日経平均の騰落率は△18%。
アノマリーも結構効くものだ。
NYダウは7ドル安の24746ドルと続落。
NASDAQは23ポイント安の6936ポイント。
S&P500は2ポイント安の2680ポイント。
ダウ輸送株指数は2ポイント安の10672ポイント。
3市場の売買高は40.3億株。
CME円建ては大証比20円高の22860円。
ドル建ては大証比60ポイント高の22910ポイント。
225先物大証夜間取引は日中比10円高の22860円。
ドル円は113.18円。
10年国債利回りは2.467%。
非公式外資系4社動向は売り350万株、買い230万株。
金額ベースは6億円の買い越し(2日連続)。
売りセクターは陸運・ゲームセクターなど。
買いセクターは情報通信・ETFセクターなど。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
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メディカルデータビジョンに注目する。
同社は医療機関、製薬向けの医療・医薬品データのネットワーク化と利活用の両サービが中核。
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(兜町カタリスト櫻井)
