守り?

週明けのNY株式市場はマチマチの展開。
NYダウは小幅続伸。
S&P500とNASDAQは小幅下落となった。
ブラックフライデーで年末商戦が好調な滑り出しとなったことを好感。
小売り株を中心に買い優勢の展開。
24日の「ブラックフライデー」のネット販売は前年比で17%増の約50億ドル。
27日の「サイバーマンデー」の売上高は前年を17%上回る見通し。
ネット通販の恩恵期待からアマゾンが一時1200ドル台まで上昇。
上場来高値を更新した。
加えて小売店販売も伸びるとの期待感からメーシーズやノードストロームなどの百貨店、衣料品のギャップなども上昇。
グーグルの親会社アルファベットは4日続伸。
フェイスブックも上場来高値を更新した。
一方で北朝鮮情勢への警戒感からNYダウは伸び悩んだ格好。
2018年の「iPhone」の販売動向への懸念からアップルが下落。
原油価格の下落を嫌気してエネルギーセクターが下落。
S&P500を引き下げた。
「主要株式指数は年初来、2ケタの上昇。
年末にかけてやや勢いを欠いても意外感はない」という声も一部では聞かれる。
VIX(恐怖)指数は9.85%まで低下。
VXV(3ヶ月先の変動率)は12.56%。 
 
週明けの日経平均は反落。
週末のNY株高を受けたにも関わらず日経平均は寄り天。
108円超の上げで始まって午後2時には127円安。
日中値幅は230円で大引けは54円安。
「先週金曜日の安値は23000円台だったから底固い」という声も聞かれる。
「乱高下した11月9日以降、上昇して始まった日はすべて陰線。
高く寄ると売りに押されるという展開」という見方だ。
下では5日線(22449円)がサポート。
25日線(22855円)を割り込まずにいる分にはさほどの警戒感もなかろう。
乖離率はプラス1.0%(前日プラス1.4%)。
松井証券信用評価損益率(速報)で売り方は▲15.742%。
買い方は▲2.145%と買い方有利。
空売り比率は38.5%→40.8%まで上昇した。
シカゴ225先物終値は日中比30円安の22480円。
11月最終週の株高の基準は前週末だと22550円。
週足陽線基準あだと22495円。
月足陽線基準22420円を守ることが第一というところ。
「攻めあぐね」の状態は情けないが「守り」になってしまうのかも知れない。

(兜町カタリスト櫻井)

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