奪還へ

週明けの欧米株式はアジア株の堅調を受けての続伸展開。
NYダウは前週末比399ドル高の25709ドルまで上昇。
2月1日以来、約3週間ぶりの高値水準を回復した。
背景は10年債利回りが一時2.83%まで低下したこと。
「株価の割高感が強まるとの警戒感が薄れた」との解釈だ。
VIX(恐怖)指数も16%台まで低下した。
午後に上昇幅を拡大した形は悪くない。
2日連続で300ドル超の大幅高も投資心理の改善の証拠になろうか。
「株高・債券高」の格好だ。
NYダウ採用銘柄はコカコーラ以外29銘柄が上昇。
上昇寄与度は化学のスリーエムが49ドル、ボーイングが46ドル。
NASDAQも大幅続伸。
終値ベースで1月31日終値を上回り2月の下落を帳消しにした。
この間アップルとネットフリックスが6%超の上昇。
フェイスブックとアルファベットはまだ1月末値を回復してない。
NYダウは一目均衡の雲の上限(25496ドル)を突破し青空が見えてきた形となった。
 
 
上値は重かったもののシッカリの週初の日経平均。
陽線で5日線(21935円)を上回った「形」は悪くない。
19日の戻り高値(22149円)を上回ったことも変化の前兆かも知れない。
商いの薄さだけは課題となった。
パウエルFRB着長の下院での議会証言が28日から27日へと1日前倒し。
「吉か凶かの分水嶺」ではある。
右肩下がりになってはいえるものの25日線(22503円)からのかい離はマイナス1.6%まで縮小。
騰落レシオは95.54%。
松井証券信用評価損益率速報で売り方は▲17.193%(前日▲15.410%)と悪化。
1月23日の▲18.371%に近づいてきた。
買い方は▲5.294%(前日▲5.987%)。
空売り比率は39.4%。
40%超は21日連続でストップ。
1月24日以来22日ぶりの30%台となった。
2月14日の46.5%がピークだったことになる。
日経VIは20.72まで低下。
日経平均採用銘柄のEPSは1685円でPERは13.14倍。
予想株式益回り6.56%と依然高水準だ。
週明けのNYダウは大幅に3日続伸。
シカゴ225先物終値は日中比195円高の22415円。
12月メジャーSQ値22590円を視野に入れてきた。
3月第1週を含む週の株高と月の初日は20か月連続高のアノマリーに向けての素直な展開に期待したいところだ。
25日線を奪還すれば風景もさらに変わるに違いない。
 
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(兜町カタリスト櫻井)

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