【寄り付き概況】
18日の日経平均株価は大幅続落で始まった。始値は前日比575円98銭安の4万0521円71銭。
前日の米国株市場ではNYダウが6日続伸と上値追いを鮮明とし最高値街道を走る展開となっているが、ナスダック総合株価指数は500ポイントを超える急反落に見舞われた。米政府が半導体の対中規制を一段と強化する動きが伝わり、半導体関連株への売りを誘導、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は6.8%安と暴落した。
これを受けて東京株式市場でも同関連株を中心にリスク回避ムードの強い地合いを強いられている。外国為替市場で急速なドル安・円高が進んでいることもネガティブ材料となり、日経平均株価は4万円トビ台前半で売り買いを交錯させる展開が想定されるだろう。
急速な円高・ドル安進行も投資家心理を後退させている。河野太郎デジタル相による「足元の円安は行き過ぎで、日銀に追加利上げを求めた」との一部報道や、トランプ前米大統領がドル高是正と円と人民元の弱さを名指しで批判したインタビューが伝わり、円相場は足元では1ドル=155円台まで上昇した。輸出企業の利益上積みへの過度な期待が後退し、トヨタなども売りに押されている。
東証株価指数(TOPIX)は反落している。
個別では、アドテストやレーザーテクが安い。ソフトバンクグループ(SBG)、TDK、テルモなども売られている。一方、アサヒやエムスリー、円高進行を背景にニトリHDなどは上昇している。
