10日の日経平均株価は大幅続落か。
日経平均株価の予想レンジは18500円-19200円。
前日のNYダウ工業株30種平均が2000ドル安と、急落した流れで幅広い銘柄に売りが膨らむ公算が大きい。日経平均は2018年の安値である1万9155円を下回ると見込む声が多い。前日の日経平均急落の引き金となった原油安・円高に対しても引き続き警戒感が強い。押し目買いが入ったとしても相場の戻りは限定的だろう。
相場の変動率上昇も投資家の不安心理を強め、売りが売りを呼ぶ展開となった。米長期金利が一時0.31%と、過去最低を大幅に更新し、銀行株の下げが目立った。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同6日の大阪取引所終値比535円安の1万8875円だった。
10日早朝の外国為替市場で円は1ドル=102円台前半で推移している。9日の商品先物市場でニューヨーク原油先物は日本時間9日の時間外取引で付けた1バレル27ドル台を安値に、通常取引は31ドル台で終えた。足元では円高・原油安は一服しているが、相場の波乱が収まったわけではない。為替市場では「米政権が過去に円安をけん制をしたこともあって、日本は積極的な介入姿勢を示しにくいだろう。
日程面では、きょうは2月のマネーストック、2月の工作機械受注。5年物国債の入札も予定。新規株式公開(IPO)ではビザスクがマザーズ市場に上場する。
海外では2月の中国消費者物価指数(CPI)、中国卸売物価指数(PPI)のほか米3年物国債入札など。
【好材料銘柄】
■シグマクシス <6088>
今期経常を10%上方修正・最高益予想を上乗せ。発行済み株式数(自社株を除く)の1.44%にあたる30万株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施する。
■荏原実業 <6328>
発行済み株式数(自社株を除く)の3.79%にあたる25万株(金額で4億5575万円)を上限に、3月10日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施する。
■ミライト・ホールディングス <1417>
2月受注高は前年同月比4.4%増と2ヵ月ぶりに前年実績を上回った。
■ワッツ <2735>
2月既存店売上高は前年同月比17.0%増と4ヵ月連続で前年実績を上回った。
■トレジャー・ファクトリー <3093>
2月既存店売上高は前年同月比5.3%増と5ヵ月ぶりに前年実績を上回った。
■大光 <3160>
2月全社売上高は前年同月比8.2%増と4ヵ月連続で前年実績を上回った。
■日本管理センター <3276>
2月運用戸数は前月比524戸増の8万5405戸。
■アレンザホールディングス <3546>
2月既存店売上高は前年同月比9.9%増と5ヵ月ぶりに前年実績を上回った。
■エンカレッジ・テクノロジ <3682>
東証が10日付で貸借銘柄に選定。株式流動性の向上による売買活性化が期待される。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
10(火)
【国内】
2月マネーストック(8:50)
2月工作機械受注(15:00)
5年国債入札
《決算発表》
くら寿司、菱洋エレク、サトウ食品、アマガサ、グッドコムA、日東網、SYSHD、トビラシステム、不二電機、Casa、浜木綿、ミロク
【海外】
中国2月生産者物価指数(10:30)
中国2月消費者物価指数(10:30)
米大統領選挙予備選(ミシガン州)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
