【寄り付き概況】
10日午前の日経平均株価は大幅続落してはじまった。寄り付きは前日比223円安の1万9474円。
9日のNYダウ工業株30種平均は2013ドル(7.8%)安と過去最大の下げ幅となった流れを受け、東京市場でも株式の保有リスクを減らす動きが続いている。サーキットブレーカーが発動されるなど波乱様相を強めた。下げ幅は過去最大で、最高値からの下落率もほぼ20%に達しており大勢下降トレンド入りを示唆している。
新型コロナウイルスの感染拡大による世界経済への影響を懸念する売りが加速している。
また、欧州株市場の下げもきつく、イタリアでは主要指数の下落率が11%を超えた。こうした状況下、東京市場でもリスク回避の売りがかさむ展開にある。WTI原油先物価格が10ドル以上の暴落をみせていることも、リスクオフの象徴となっており、目先的には日経平均も下値が見えない形となっている。
寄り付き時点で業種別では33業種全面安で、値下がりで特に目立つのは石油、海運、ゴム製品、証券、空運など。
個別では、トヨタ、ソニー、東エレク、キヤノン、日本電産、TDKなど主力株が値を消し、ホンダ、日産自、SUBARUや日本製鉄、JFE、コマツ、日立建機も売られ、任天堂、ファーストリテも軟調。三菱UFJ、みずほFG、日本郵政やJXTG、出光興産、国際帝石も下落した。
半面、ソフトバンクGが反発し、アステラス薬、エーザイ、小野薬が堅調となっている。
人気は、フジトミ(8740)、日電設(1950)、ニチレイ(2871)、第一商品(8746)、総合メディ(9277)、関ペ(4613)、あんしん(7183)、ヤマハM(6274)、東ガス(9531)、エフピコ(7947)、日ペ(4612)、ニホンフラ(7820)、メドレー(4480)、KDDI(9433)。
