【寄り付き概況】
13日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比225円56銭安の2万0140円92銭。新型コロナウイルス感染の第2波により経済活動の再開が期待よりも緩やかになるとの見方や、米中対立への警戒感から前日の米株式相場が大幅安となったことが重荷となった。ソフトバンクグループ(SBG)など主力株に売りが先行している。
NYダウが大幅続落となったほか、ハイテク株比率の高いナスダック指数も7営業日ぶりに大きく下げた。これを受けて東京株式市場でも目先はリスク回避の売りが優勢となっている。新型コロナウイルスの感染拡大を巡り米中対立が先鋭化していることも株式市場の重荷となっている。今週がピークとなる国内企業の決算発表を見極めたいとの思惑も買い手控え感を助長しそうだ。
一方、下値では日銀のETF買いに対する期待もあり、売り一巡後の動きが注目される。
個別ではトヨタ、ソニー、ソフトバンクGが売られ、東エレク、アドバンテス、信越化の半導体関連株や村田製、TDK、ファナック、日本電産が下落。三菱UFJ、三井住友、東京海上、第一生命、野村、日本製鉄、JFE、コマツ、日立建機が売られている。任天堂、ファーストリテも安い。
半面、武田、アステラス薬、第一三共の薬品株が堅調で、TOYO TIRE、JXTGが値を上げている。また、GSユアサ、アイロムGが上伸し、NEC、菱ガス化も高い。
