【寄り付き概況】
28日の日経平均株価は続落して始まった。始値は前日比216円58銭安の2万3126円93銭だった。
前日のNYダウが450ドルあまりの急落、取引時間中には550ドル近い下げをみせる場面があり、これを受けて東京市場でも前日に続きリスクオフの地合いを強いられている。新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が止まらず、中国政府は春節の大型連休を延長することを決め、中国のサプライチェーンへの影響から日本の製造業も打撃を受けるとの懸念が広がっている。外国為替市場で円相場が1ドル=108円台後半の高値圏で推移しているのも、相場の重荷になっている。
日経平均は2万3000円大台割れから一段の下値を試す可能性もあり、買い手控えムードが高まっている。
なお、個別では新型肺炎対策関連株の一角がカイ気配スタートなるなど物色人気を集める展開になっている。
寄り付き時点で業種別では33業種全面安で、値下がりで目立つのは石油、海運、非鉄、機械、鉱業など。
個別では、トヨタ、ホンダ、日産自の自動車株やソニー、東エレク、村田製の輸出関連株が売られ、ソフトバンクG、ファーストリテも下落した。また、日本製鉄、JFE、コマツ、日立建機、三菱UFJ、みずほFGの金融株が下落し、JAL、ANA、三越伊勢丹、高島屋、武田、アステラス薬も値を消している。
テクニカル的には、K&O(1663)、カゴメ(2811)、アセンテック(3565)、ホギメ(3593)、アイビーシー(3920)、日精化(4362)、エアーテック(6291)、オーイズミ(6428)、未来工業(7931)、木曽路(8160)、ジャフコ(8595)、住友不(8830)が動兆。
人気はJIA(7172)、A&D(6722)、イマジニア(4644)、エクストリーム(6033)、カイノス(4556)、ヘリオス(4593)、石川製(6208)、みらか(4544)、大興電子(8023)、建設技研(9621)、カワチ薬(2664)、フジトミ(8740)、日アビオ(6946)が動兆。
