【寄り付き概況】
6日の日経平均株価は大幅続伸し、前週末比373円11銭高の2万9501円22銭で始まった。その後、上げ幅は400円を超えた。
東京株式市場では前週に週間ベースで1486円高と今年最大の上げ幅を達成したが、週明けも引き続き空売り筋が買い戻しを強いられる展開で踏み上げ相場の様相を呈している。
前週末の欧州株市場は総じて軟調な動きだったが、米国株市場ではNYダウが反落したもののナスダック総合指数は小幅ながら3日続伸と強調展開を継続した。8月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数の増加が市場コンセンサスを大きく下回ったが、低金利環境が継続するとの思惑がグロース株にはポジティブに働いており、これが東京株式市場にとっても追い風となる。国内では自民党総裁選の行方が注目されるが、誰が選出されても閉塞感のあった政治に変化が出るとの思惑が相場にはプラス材料となっている。
また、その後の総選挙でも与党の過半数割れは回避される可能性が高まったとの思惑が買い安心感につながっている。
東京外国為替市場は午前9時2分時点で、1ドル=109円台の後半(前週末3日は1ドル=110円03-04銭)、1ユーロ=130円台の半ば(同130円65-69銭)で取引されている。
業種別では、郵船、商船三井などの海運株、ANAなどの空運株が上昇。日本製鉄、JFEなどの鉄鋼株やコマツ、ダイキンなども上げている。
