大幅続伸、米株高引き継ぐ

 
23日午前の日経平均株価は続伸し、前日比723円15銭高の2万7947円26銭となった。
 
きょう前場は、リスクオンの流れが一段と強まり日経平均の上げ足が加速した。700円を超える上昇で2万8000円大台目前まで水準を切り上げる場面があった。空売り筋のショートカバーに加え、キャッシュポジションを高めていた機関投資家の実需買いも観測されている。225先物主導でのインデックス買いも全体を押し上げ、日経平均の上昇率はTOPIXとはだいぶ開きがある。3月期末を目前に個人投資家のインカムゲイン狙いの買いも流入しているもようだ。
値がさのソフトバンクグループ(SBG)が大幅高となり、指数の押し上げにつながった。
 
米連邦準備理事会(FRB)による利上げが続くとの観測で前日に米長期金利が上昇し、東京市場ではメガバンクなど銀行株に利ざや改善を期待した買いが入った。日米金利差の拡大を背景に外国為替市場では1ドル=121円台前半まで円安・ドル高が進み、トヨタなど輸出関連株に追い風となった。
 
午前の中ごろから日経平均は上げ幅を拡大した。売り方の買い戻しや年初からの急落局面で現金比率を高めていた投資家の買いが観測された。3月期末が近づいたことで配当取りの買いも意識された。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆7207億円、売買高は7億880万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1908、値下がりは210、変わらずは60銘柄だった。
 


業種別株価指数(33業種)は電気機器、精密機器、輸送用機器など31業種が上昇。海運業と保険業は下落した。
 
 
個別では、売買代金トップのレーザーテックが大幅高に買われ、ソフトバンクグループも久々の大商いで急伸。東京エレクトロン、キーエンスが買われ、ファーストリテイリングの上げ足も目立つ。三井ハイテックも高い。リニカルが急騰、ワイエイシイホールディングスも活況高。
 
半面、日本郵船、商船三井などが値を下げたほか、三菱商事も冴えない動き。野村総合研究所が売られ、東京海上ホールディングスも軟調。Jパワーが大幅安、三井松島ホールディングスも売られた。
 
東証2部株価指数は前日比55.02ポイント高の7257.57ポイントと10日続伸した。出来高は7081万株。値上がり銘柄数は294、値下がり銘柄数は97となった。
 
個別ではクシムがストップ高。インタートレード、テクノアソシエ、アサガミは昨年来高値を更新。エスティック、富士ソフトサービスビューロ、ナガホリ、ビーアンドピー、ジー・スリーホールディングスが買われた。
 
一方、古林紙工が昨年来安値を更新。スーパーバッグ、FRACTALE、平和紙業、加地テック、千代田化工建設が売られた。
 

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