【寄り付き概況】
12月1日の日経平均株価は前日比191円97銭高の2万2916円93銭で寄り付いた。
名実ともに12月相場入りとなった東京株式市場は、11月30日のNYダウが今年最大の上げ幅で連日最高値を更新し、円安・ドル高の流れを受け、買い優勢で始まった。
主力株をはじめ広範囲にリスクを取る動きが強まった。外国為替市場では1ドル=112円台後半の推移と円安に振れていることも輸出株中心に追い風になっている。ここ売られていたハイテク株などの戻りに期待がかかる。
日経平均は11月まで月替わり初日は17カ月連続で上昇しているが、きょうもその記録を伸ばす可能性があるだろう。
午前8時30分に発表された10月全国CPI(消費者物価指数、生鮮食品除く)は前年同月比0.8%上昇と市場予想通りで、直後の為替市場の反応はほとんどみられなかった。
寄り付き時点で業種別では33業種中、紙パルプ、非鉄を除き高い。値上がり上位に鉱業、海運、鉄鋼、銀行、石油など。
個別では、任天堂、ソフトバンクGが反発し、ファーストリテは堅調。三菱UFJ、東京海上が続伸し、花王、リクルートHDは高い。東エレク、安川電、トヨタ、SUMCO、信越化が値を上げ、新日鉄住はしっかり。コマツは大幅高となっている。
半面、アステラス薬が売られ、NTT、住友不、日清紡HDが反落し、JR東海、デンソー、マツダが売られている。
