【寄り付き概況】
29日午前の日経平均株価は、前営業日比480円32銭安の2万8161円06銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、32.05ポイント安の1947.54で始まった。
前週末26日のNYダウ工業株30種平均は前日比1000ドルを超える下げで終えた。FRBのパウエル議長は26日、米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で講演し「歴史は時期尚早な金融緩和を強く戒めている」と述べ、早期の利下げ観測が浮上する市場を強くけん制した。
市場ではパウエル議長の発言について「景気後退を避けながらインフレを抑える軟着陸(ソフトランディング)が難しくなると、これ以上の株高にクギを刺した」との見方があった。
これを受け、東京株式市場も大きく値を下げてスタートした。また、為替は1ドル=138円10銭前後と大幅な円安で推移している。輸出関連の下値を支えると材料視する向きは限られている。
寄り付き時点で業種別では33業種中、全業種が安く、値下がり上位に電気機器、精密、化学、機械、海運、非鉄など。
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)やファストリが売られている。ファナックやダイキンが安い。東エレクやアドテストが下げた。エムスリーやリクルートの下げが目立つ。一方、大ガスや中部電は上げた。
