大幅反落、新型肺炎の拡大を嫌気

【寄り付き概況】

27日の日経平均株価は大幅に反落して始まった。始値は前週末比399円28銭安の2万3427円90銭だった。
前週末の米国株市場では米国内で新型コロナウイルスによる肺炎の感染者が新たに見つかったことなど、感染拡大への懸念がリスク回避の売りを誘発、NYダウなど主要株価指数が揃って下落した。
 
加えて外国為替市場ではドル売り・円買いの動きとなり、1ドル=108円台後半の円高に振れており、東京株式市場でも買い手控えムードが強い。
一部の個別材料株は買いを集める銘柄も観測されるが、主力株は逆風が強いなかで下値模索の展開を余儀なくされている。
 
中国政府は25日、国内の旅行会社に対し、すべての団体旅行を中止するよう命じた。中国国内の団体旅行は24日から中止しており、日本を含めた海外旅行も27日から中止する。インバウンド関連銘柄の一角とされる、資生堂は大幅安となっている。
市場では「春節(旧正月)休暇の恩恵が期待されていた小売り関連銘柄は軟調な値動きになりやすい」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)も下落している。
 
寄り付き時点で業種別では33業種全面安で、特に値下がりが目立つのは鉱業、空運、非鉄、海運、電気機器など。
 
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)、ソニー、トヨタの主力株や東エレク、アドバンテス、信越化値を消し、村田製、ファナック、キーエンス、太陽誘電、京セラ、TDK、日本製鉄、JFE、神戸鋼、コマツ、日立建、クボタも下落した。また、三菱UFJ、みずほFG、野村、JAL、ANAも軟調で、ファーストリテも値を下げた。
 
半面、菱地所や住友不、三井不など不動産株は高い。シキボウ、富士紡HDの新型肺炎関連の一角が堅調だった。
 
 
テクニカル的にはディップ(2379)、ヒューリック(3003)、KIXILビ(3564)、三浦工(6005)、丸山製(6316)、デンヨー(6517)、東京精密(7729)、リコー(7752)、ホクシン(7897)、リンテック(7966)、オークワ(8217)、トランコム(9058)、クロップス(9428)、カプコン(3697)、NSD(9759)、ナック(9788)が動兆。
 
人気はイマジニア(4644)、鋳鉄管(5612)、ヤマト(1967)、ヤマトイン(7886)、オンコリス(4588)、メドレー(4480)、JSR(4185)、ジャフコ(8595)、川本産業(3604)、山一電機(6941)、ディスコ(6146)、HEENGE(4475)、AIIN(4488)、三益半(8155)。

 

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