外部要因にらみの展開か

きょう(2日)の東京株式市場ではリスク回避の売り圧力が顕在化し、日経平均株価は106円安の2万1778円と反落した。
もっとも値上がり銘柄数は値下がり銘柄数を50ほど上回っており、見た目よりは強い地合いだったといえる。日経平均に連動する主力大型株を避け、中小型株に資金シフトする動きは想定された流れだ。きょうは、小型株指数はプラスで引けている。
 
きょうの大引け時点の東証1部の騰落レシオは141%とかなりの過熱領域に足を踏み入れている。振り子の原理と一緒で、遅かれ早かれこの修正に動くタイミングは訪れる。しかし、東証2部は110%で、マザーズに至っては91%(数値は前日時点)という水準にとどまっており中小型株は相対的に過熱感に乏しい。
 
あす3日の東京株式市場は、外部要因にらみの展開が続きそうだ。
2日に米9月ADP雇用統計、3日にこめ9月ISM非製造業景況指数など重要経済指標の発表が相次ぐ週であり、ひとつひとつ結果を確認しつつ、内容によっては揺れる可能性がある。
また、中国の建国70周年を祝う国慶節の1日に香港で警察がデモ隊に発砲して男子高校生が重体となったことで、デモが一段と過激化することへの懸念がくするぶり、相場の重しとして意識されることもあろう。
市場では、「朝方に海外材料を織り込んだ後は国内発の材料がなく、方向感が決められない」との見方が出ていた。
 
 
 
■テクニカル・ポイント(2日現在)
 
22641.21  ボリンジャー:+2σ(25日)
22421.96  ボリンジャー:+2σ(13週)
22418.56  ボリンジャー:+2σ(26週)
22098.84  新値三本足陽転値
22038.37  ボリンジャー:+1σ(25日)
21961.08  均衡表転換線(日足)
21903.03  ボリンジャー:+1σ(26週)
21894.50  6日移動平均線
21877.96  ボリンジャー:+1σ(13週)
 
21778.61  ★日経平均株価2日終値
 
21698.33  均衡表雲上限(週足)
21435.53  25日移動平均線
21387.50  26週移動平均線
21333.97  13週移動平均線
21273.61  75日移動平均線
21236.84  均衡表基準線(週足)
21218.67  200日移動平均線
21214.66  均衡表基準線(日足)
21183.16  均衡表転換線(週足)
21178.42  均衡表雲下限(週足)
20966.92  均衡表雲上限(日足)
20871.96  ボリンジャー:-1σ(26週)
 
 
ローソク足は胴体が短く、上下に短いヒゲを伴う小陽線で引け、上値の重さと下値の堅さをともに確認した格好。ただ、下降中の5日線を上回る場面はなく、短期的には調整圧力の継続が予想される。
ボリンジャーバンドでは、中心線と+1σとの下方乖離幅を広げて+1σと中心線で形成するレンジのほぼ中間で推移し、中心線側への移行トレンド継続を示している。
RSIは65.01%(昨日72.89%)に低下し、目先は中立ゾーン中央である50%圏へのRSI低下トレンドが株価を圧迫する地合いとなりそうだ。
 
 
 

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