外部環境にらみの展開か

26日の日経平均株価は3営業日続落し、2万2426円(前日比179円安)引け。新型肺炎リスクを背景に25日の欧米株式が大幅に4営業日続落した流れを受け、下げ幅は一時470円を超えた。一巡後は、時間外取引の米株価指数先物の上昇や、日銀のETF(上場投資信託)買い観測などもあって大引けに向けて下げ渋った。
 
明日も米国株の動向以外では国内は材料難となり、外部環境にらみとなるだろう。
新型肺炎リスクへの警戒感が続き、調整含みの展開が想定される。感染者数が一段と広がれば、不安心理が増幅され、売り圧力が強まる可能性がある。
 
一方、米国株が下落せずに安定すれば、東京株式市場も自律反発狙いの買いが優勢の展開が予想される。
日経平均株価が大幅続落(直近3日間で合計1052円安)したことで、海外株式の動向次第では、リバウンドの動きも想定される。
日経平均は200日線(2万2196円 2/26)や240日線(2万2105円 2/26)を下値で意識して下げ渋った。特に、240日線は昨年7月の戻り高値時の上値抵抗になったことや、昨年10月に押し目を形成した際に下げ止まったフシでもあり、200日線以上に信頼度は高い。
 
東証1部の騰落レシオ(25日)は64.1%と2018年12月の急落時の最低水準(65.6%)を下回り、16年2月以来の水準まで低下した。
騰落レシオと株価のボトムのタイミングは一致することが多く、海外市場が一段と下げなければ日本株には下値買いが幅広く入りやすいタイミングである。
 
 
 
■テクニカル・ポイント(26日現在)
 
3431.82  25日移動平均線
23410.78  均衡表雲下限(日足)
23190.93  ボリンジャー:-1σ(13週)
23121.69  均衡表転換線(週足)
23117.77  均衡表基準線(日足)
23082.00  6日移動平均線
23027.72  ボリンジャー:-1σ(25日)
23020.82  26週移動平均線
23018.14  均衡表転換線(日足)
22771.01  ボリンジャー:-2σ(13週)
22623.62  ボリンジャー:-2σ(25日)
 
22426.19  ★日経平均株価26日終値
 
22351.08  ボリンジャー:-3σ(13週)
22335.06  均衡表基準線(週足)
22219.52  ボリンジャー:-3σ(25日)
22196.38  200日移動平均線
22185.62  ボリンジャー:-1σ(26週)
21698.33  均衡表雲上限(週足)
21350.41  ボリンジャー:-2σ(26週)
21101.88  均衡表雲下限(週足)
20515.21  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
ローソク足は200日線下まで下ヒゲを伸ばした後、陽線を引いて終了し、下値での買い需要を窺わせた。東証1部の騰落レシオ(25日平均)は64.18%(昨日68.81%)と売られ過ぎの目安となる70%を下放れており、短期的な反発の可能性を示唆している。
ただ、一目均衡表では、3役逆転後の弱気形状にあって本日は転換線と基準線が下向きで終了。ボリンジャーバンドでは終値が-2σ下にとどまり、大勢では引き続き売り手優位。
 

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