[概況]
29日早朝の外国為替市場で円相場が上昇している。7時すぎに1ドル=108円45銭近辺と4月19日以来、4カ月半ぶりの高値水準を付けた。
ユーロ円は1ユーロ=129円98銭前後と19銭のユーロ安・円高で推移している。
東京タイムの為替相場は、早朝の北朝鮮のミサイル発射による地政学リスクで、ドル円は軟調に推移するか。31日まで行われる米韓軍事合同演習中の挑発行為により、米朝間の緊張はいっそう高まった。
ドル円は4月17日につけた年初来安値108.13円がポイントとなりそうだ。現在の状況は108円近辺には買いが控えているが、その水準を割り込むとストップロスの売り、107.80円と107.50円には買いが観測される。
明日は外国関連投信の設定がいくつかあり、その絡みの買いもでてくるか。一方で、6月調査の日銀短観では、大企業製造業の2017年度上期の想定為替レートは108.36円とあり、半期末を1カ月後に控えて本邦輸出企業の動向にも注意したい。
