売り買い拮抗、米ハイテク株高を受け

 
東証グロース市場は、午前は上値が重い展開だったが、午後に日銀が金融政策決定会合で大規模金融緩和策の維持を決め、日経平均株価がじり高となると、投資家心理が改善し堅調となった。東証マザーズ指数、グロースCoreは反発。東証マザーズ指数の終値は前日比7.43ポイント(1.01%)高の745.24だった。前日の米ハイテク株高を受けて投資家心理が上向き、買いが優勢となった。
 
日銀が28日まで開いた金融政策決定会合で、現行の大規模金融緩和策の維持を決めた。市場では「一部で政策修正観測があったため、ひとまず安心感が広がった」との声があった。日銀は「金融政策運営を多角的にレビューする」方針も示しており、新興市場で一段と上値を追う動きは少なかった。
 
東証グロース市場では、ニューラルやカバー、プログリットが上げた。一方で、ティムスやArent、フュージックは下げた。
 
前日まで連日で制限値幅の下限(ストップ安水準)で配分されたアイスペース株は前日比9%安の1082円で寄り付いた。その後は下げ幅を広げ、一時は1001円と初値の1000円にあと1円まで迫った。終値は前日比14.5%安の1017円だった。
値上がり銘柄数257、値下がり銘柄数239と、売り買いが拮抗した。
 
個別では、アルファクス・フード・システム、ニューラルポケット、カバー、アジャイルメディア・ネットワークが一時ストップ高と値を飛ばした。海帆、ファンデリー、オークファン、Welby、サイバートラストなど14銘柄は年初来高値を更新。テクノロジーズ、ヘッドウォータース、インバウンドテック、アクシスコンサルティング、マイクロアドが買われた。
 
 一方、Ridge-iがストップ安。ケアネット、ジーエヌアイグループ、トランスジェニック、サンワカンパニー、ビリングシステムなど30銘柄は年初来安値を更新。ispace、免疫生物研究所、かっこ、ジェノバ、ティムスが売られた。
 
 
 

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