東証グロース市場は決算など個別要因による売り買いが交錯する状態になった。東証マザーズ指数は前日終値近辺で推移し、小幅に続伸して終わった。
グロースCoreは堅調。東証マザーズ指数の終値は前日比1.93ポイント(0.25%)高い771.96だった。2023年4~6月期の決算発表が本格化するなか、好業績銘柄に買いが入った。
日銀の金融政策決定会合の結果発表が翌日に控えているほか、今後も23年4~6月期の決算発表が相次ぐため様子見姿勢も強まりやすく、持ち高を一方向に傾ける動きは限られた。
米連邦公開市場委員会(FOMC)が無難な結果となったことで「少し買いやすくなった」とされ、時価総額上位銘柄を中心に強めの動きになった。メイホーHDなど、値動きだけを手がかりににぎわう銘柄も見られており、個人投資家の心理は悪くなさそうだ。
ただ、もともと新興企業市場は個別の動きが中心になっている上、「決算発表が始まって、普段以上に『森より木を見る』という展開になりやすい」といい、騰落バランスは大きく傾かなかった。マザーズ指数の上昇率も日経平均株価などに比べて小さかった。
東証グロース市場ではRJや弁護士COMが上昇した。一方、カバーや免疫生物研は下落した。
値上がり銘柄数249、値下がり銘柄数251と、売り買いが拮抗した。
26日にグロース市場に新規上場したエコナビスタは上場2日目のきょう午前に公開価格(1300円)の2.5倍にあたる3300円で初値を付け、終値は初値比110円(3.3%)安の3190円だった。
個別ではエアークローゼットがストップ高。リビングプラットフォーム、シーユーシーは一時ストップ高と値を飛ばした。ジェイフロンティア、LAホールディングス、リネットジャパングループ、アプリックス、アルファクス・フード・システムなど9銘柄は年初来高値を更新。AeroEdge、リニューアブル・ジャパン、アクリート、弁護士ドットコム、jig.jpが買われた。
一方、ピー・ビーシステムズ、マクアケ、キャンバス、キッズウェル・バイオ、リボミックなど15銘柄が年初来安値を更新。サイバートラスト、みらいワークス、ティムス、アララ、ビープラッツが売られた。
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