【寄り付き概況】
1日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比138円57銭高の2万8998円65銭。前日に300円近く下落していた反動で、短期的な戻りを期待した買いが先行している。上げ幅は200円を超えた。
前日の米国株市場がメモリアルデーの祝日に伴い休場であったことから、手掛かり材料不足の相場環境にあり、きょうの東京株式市場は方向感の定まりにくい地合いとなっている。日経平均2万9000円台近辺では戻り売り圧力が強く、上値の重い展開を強いられる一方、下値では押し目買いの動きが活発で底堅い。
OECDが世界の経済成長率見通しを上方修正したことはグローバルベースではポジティブ材料となるが、日本については個別に下方修正していることからプラスには捉えにくい面もある。取引時間中はアジア株市場や米株価指数先物の動きが市場のセンチメントに影響しそうだ。
業種別では、INPEX、石油資源などの鉱業株や、日本製鉄、JFEなどの鉄鋼株が上昇。JR東日本、JR東海などの陸運株や、三井金属、住友鉱などの非鉄金属株も高い。
