【寄り付き概況】
26日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前日比49円63銭高の2万7444円64銭だった。
日経平均は前日まで4日続伸で、この間に約1000円も水準を切り上げていることから目先利益確定の動きも出やすいが、根強い買いが売り物を吸収する形で頑強な値動きとなっている。
前日の米国株市場では主要株価指数が高安まちまちの展開となり、ナスダック総合株価指数は小幅続落したものの、NYダウはわずかながらプラス圏で着地し4日続伸となった。これを受けて東京株式市場でもリスク回避目的の売り圧力は限定的となっている。
外国為替市場で1ドル=129円台前半まで円高方向に振れたことは輸出セクターの上値を重くするが、ここ日経平均とドル・円相場の連動性は薄まっており影響は限られそうだ。
主要企業の決算発表が本格化し始め、個別物色が中心で、相場全体の方向感が出にくくなっている。決算を発表した銘柄では、2022年10~12月期が連結最終赤字となったサイバーが下落。前日に大幅安となっていた日電産はきょうは上昇している。業種別では、海運株の下げが目立つ。
東証株価指数(TOPIX)も上昇している。
個別でも、住友大阪、川重、板硝子が高い。一方、アドテスト、太陽誘電が安い。
