売り買い交錯で不安定な動きか

 
 
22日の日経平均株価は前日終値(2万3038円)を挟んで、売り買い交錯で不安定な動きとなりそうだ。
日経平均株価の予想レンジは、2万2900円-2万3200円。
21日のNYダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比54ドル安の2万7766ドルで終えた。米議会で可決された「香港人権・民主主義法案」にトランプ米大統領が署名するとの観測を背景に、米中関係の悪化が懸念された。高値警戒感も強く、売りが優勢だった。
 
市場で最大の関心事となっている米中間の貿易交渉については進展期待も根強く残っており、悲観に傾いた前日からの揺り戻しで日本株にはやや買いが先行しそうだ。もっとも、週末ということもあり動向を見極めたいとの様子見気分が強まりやすく、一方向に持ち高を傾ける動きは広がりにくい。米中関連など日中に伝わる情報などで上下に大きく水準が振れる可能性がある点も、引き続き警戒されそうだ。
 
市場では「CTA(商品投資顧問業者)による売り仕掛けとその買い戻し」(中堅証券)との声も聞かれ、仕掛け的な売買には注意したい。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、21日の大阪取引所終値比30円高の2万3080円だった。
 
日程では、国内は、総務省が寄り付き前に10月の全国消費者物価指数(CPI)を発表する。また、内閣府が11月の月例経済報告を公表する。
 
海外では、日本時間夜に調査会社IHSマークイットが11月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)を発表する。同指標は節目の50を上回る推移が続いているが、改めて米景気の底堅さを示す結果となれば、投資家心理の支えとなるだろう。11月の独PMIも発表となる。同国は7~9月期の実質国内総生産(GDP)がプラス成長となり景気後退(テクニカル・リセッション)を免れたが、景況感に改善が見られるか関心を集めそうだ。

 
【好材料銘柄】
 
■デファクトスタンダード<3545>
親会社のBEENOS <3328> が株式交換によって完全子会社化する。20年1月14日付で同社株1株に対し、BEENOS株0.29株を割り当てる。
 
■CRI・ミドルウェア<3698>
ゲーム開発向けミドルウェア「CRIWARE」が、米グーグルのクラウドゲーム「スタディア」のローンチタイトル22本のうち、「FINAL FANTASY XV」と「Destiny 2」の2本に採用。
 
■gooddaysホールディングス<4437>
12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
 
■ディア・ライフ<3245>
M&A関連業務を手掛けるジャパンM&Aソリューションと資本業務提携。
 
■enish <3667>
東証が22日売買分から信用取引の臨時措置(委託保証金率を50%以上[うち現金20%以上]とする)を解除する。日証金も増担保金徴収措置を解除。
 
■エーアイ <4388>
伊藤忠テクノソリューションズ <4739> のコンタクトセンター向け電話自動音声対応ソリューション「CTC-AICON」に音声合成エンジン「AITalk」が採用。
 
■TOKAIホールディングス <3167>
アマゾンウェブサービスのパートナー制度で「AWSエンドユーザーコンピューティングコンピテンシー認定」を取得。
 
■イルグルム <3690>
オプトから広告効果測定ツール「ADPLAN」を提供する事業を譲受。
 
■テクマトリックス <3762>
金融系ITベンチャーの山崎情報設計と金融機関向け市場系システム分野で資本業務提携。
 
 
【主な経済指標・スケジュール】
 
【国内】
22(金)
10月全国消費者物価指数(8:30)
G20外相会合(名古屋、~11/23)
 
【海外】
予定はありません
 
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

 

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