売り買い交錯、米株安受け

【寄り付き概況】

10日の日経平均株価は小幅反発して始まった。始値は前週末比5円04銭高の3万2393円46銭。

前週末の欧州株市場は主要国の株価指数が高安まちまちだったが、米国株市場ではNYダウが取引後半に売りが顕著となり3日続落となった。
6月の米雇用統計の結果は雇用者数の増加幅が市場コンセンサスを下回る一方、平均時給の伸び率は想定超となり、インフレ警戒感が高まるとともにFRBによる金融引き締め政策長期化への懸念が嫌気された。

東京株式市場では前週末までの4営業日合計で1300円以上も水準を切り下げていることで、値ごろ感からの押し目買いも想定されるところだが、ETF分配金捻出のための売り圧力が上値を重くしそうだ。

寄り付き直後は下げに転じる場面もあった。外国為替市場で円相場は1ドル=142円台前半まで円高・ドル安が進んだ。円高進行による輸出企業の採算改善期待がやや後退したことから、自動車など輸出株の一角に売りが出ている。

東証株価指数(TOPIX)は小動き。

個別では、アドテストやファナックが高い。ファストリ、豊田通商、三菱商、INPEX、日本製鉄も買われている。一方、第一三共やトヨタ、バンナムHDは安い。

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