【寄り付き概況】
日経平均株価は小動きで始まった。始値は前日比11銭安の2万1456円27銭。
前日のNYダウなど主要株価指数が反発したものの、米中協議を前に思惑が錯綜しており、東京市場も強弱感が対立している。
香港紙サウスチャイナ・モーニングポスト電子版が日本時間10日早朝、貿易問題を巡る米中次官級協議に関し「2日間の議論では主要な問題点について進展がなかった」と報道。嫌気した売りが先行した。ただ、米中貿易協議の開始を前に中国が部分合意を提示したとの報道もあり、一方向に傾ける動きは限定的で上昇に転じる場面もある。
外国為替市場などが荒い動きとなっている。日経平均も不安定な展開を強いられそうだ。
一方、旭化成の吉野彰名誉フェローがリチウムイオン電池の開発でノーベル化学賞を受賞したことに伴い、関連銘柄は幅広く物色されそうだ。
内閣府が発表した8月の機械受注統計によると、主要指標は前月比2.4%減。QUICKがまとめた民間予測の中央値(1.8%減)を下回った。
寄り付き時点で業種別では33業種中、12業種が高く、値上がり上位に紙パルプ、ガラス土石、化学など。値下がりで目立つのは保険、不動産、銀行など。
個別では、トヨタ、ファナックは軟調。三菱UFJ、みずほFGが甘く、三井住友も値下がりしている。三菱商、伊藤忠が下落し、三井物もさえない。
半面、任天堂が小高く、ソフトバンクGが締まり、ファーストリテもしっかり。東エレクは強含み、キーエンスは堅調。旭化成、イオンが買われている。
テクニカル的には、ホクリョウ(1384)、タマホーム(1419)、TATERU(1435)、東急建(1720)、ヤマウラ(1780)、不動テトラ(1813)、NIPPO(1881)、東京エネ(1945)、ヤマト(1967)、明星工(1976)、ダイダン(1980)、甜菜糖(2108)、ITM(2148)、学情(2301)、ディップ(2379)、伊藤園(2593)、ロックフィール(2910)、北の達人(2930)、ニッケ(3201)、サムティ(3244)、コスモス薬(3349)、サンマルク(3395)、グッドコム(3475)、ダイニック(3551)、テクノスJP(3666)、テクマト(3762)、アイル(3854)、タイガポリ(4231)、FIG(4392)、一工薬(4461)、大塚商(4768)、アース(4985)、ニチレキ(5011)、日コン(5269)、ヨータイ(5357)、虹技(5603)、一蔵(6186)、日阪製(6247)、マース(6419)、トレセン(6616)、日新電(6641)、コーセル(3905)、千代田イン(6915)、山一電(6941)、日CMK(6958)、イントラスト(7191)、アルゴグラフ(7595)、フランスベ(7840)、三光合成(7888)、藤森工(7917)、菱鉛筆(7976)、第一実(8059)、菱洋エレ(8068)、三谷産業(8285)、地銀セクター、日神不動(8881)、トーセイ(8923)、京成(9009)、サカイ(9039)、日コンセ(9386)、オオバ(9765)、アークス(9948)が動兆。
